2014年12月20日より全国公開
パンドラ
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過去に同じ男性と結婚、離婚を計3回繰り返し、二児ををもうけ、2010年現在孫が8人いる、60歳のニリ・タル。本作は彼女がパートナーを見つけるために悪戦苦闘する様子を自身で綴ったドキュメンタリーです。60歳という年齢を意識するときもあれば、まだまだ若いと思わせる積極性も感じられ、やっぱり日本の平均的な60歳の女性とはイメージが違うなあと、とても興味深く観ることができました。私たちが知らないだけで、もしかしたら日本の60代以上の高齢者も性的な欲求を持っているのは当たり前なのかも知れませんが、本作で登場するシニア女子があまりにも性に積極的で、出会いの場に出かける際にもギャルと変わらないノリが驚きでした。そして、逆にここまでの年齢になったからなのか、潔さが笑えたのが、年下男子を狙うため、ボトックス注射を試してみたり、とにかくやれることは何でもやってみるという姿勢が清々しくて好感が持てました。 ドキュメンタリーだし、わりと本気の恋活なので、結末は監督自身で決められないのがまたおもしろいところですが、良さそうな男性が出てきても一つ決定的な欠点が出てきて、苦い部分もそのまま映しており、監督自身も希望は持ちつつもやや冷静なのが笑えます。ドキュメンタリーってとても堅苦しいものだと思っている方もいるかも知れませんが、本作は、監督、出演を兼ねるニリ・タルがとてもキュートで、程よいドラマも起こる観やすいドキュメンタリー。私たち女子誰もがいつかは迎える60代の恋愛シミュレーションとしてオススメです! |
ちゃんとお互いにつきあっているという認識のカップルが観る分には、他人事として楽しめると思います。とても気楽に観られるドキュメンタリーで、時間も70分と短く、合間の時間にふらっと劇場に入って観るのにも良いでしょう。女子目線で「こいつ、ここがダメ!これじゃあつきあえない」といういろいろな男性が登場するので、まだ付き合っていない人と観ると、隣りにいる相手も値踏みしてしまいそうでちょっと微妙です。一緒に観るなら女子同士が1番楽しいと思います。 |
内容的には難しくもなく、誰が観ても楽しいけれど、キッズやティーンの皆さんにとっては、60歳で恋人を探すという感覚はピンとこないかも知れませんね。自分たちのおばあちゃんに置きかえて観るとしても、少々複雑な気分になるかも知れません。ちょっと大人な話題も出てくるので、キッズの皆さんは大人になってから観ると良いでしょう。ティーンの皆さんは、年代毎に恋の仕方が変わってくるという参考に観てみるのは良いかも知れませんね。 |
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2014.12.22 TEXT by Myson