2014年4月12日より全国公開/PG-12
東宝東和
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中年のおっちゃんたちが、若い頃に挑戦したけれど達成できずに終わった“酒場巡り”に再度挑戦するというどうでも良いテーマなのですが、油断していたらとんでもない展開に!とはいえ、エドガー・ライト監督、サイモン・ペッグ、ニック・フロストが主演と聞いてわかる人には、だいたいどんな展開になるのか予想はつくと思いますが、もちろん今回も期待通りです(笑)。でもどのあたりからそっちの路線に持ってくるのかは予想がつかず、のろのろと展開していると思ったら急にアクセルを踏まれ最後まで突っ走るという爽快感があります。そして、おっちゃん5人組が全員個性的でキャラクター構成がとてもおもしろい!特に今や『SHERLOCK(シャーロック)』や『ホビット』シリーズで主演を飾るマーティン・フリーマンもメンバーに入っていて、彼の本来のコメディアンとしての魅力を感じることができて新鮮味を感じます。 たいていの映画は世界を救うことに焦点が当てられるのですが、本作は世界を救うよりも先に個人の価値観に焦点が当てられていて、ラストはちょっと人間としての生き方を問うような展開になっているのがうまいと思います。とはいえ、ハチャメチャさは最後まで続きますので、一緒にのんだくれて観ても楽しいかも知れません(笑)。 |
この手のノリがわかっていて観るのなら良いですが、知らずに観るとちょっとついていけないと思う人もいるでしょう。とても簡単なストーリーで誰でも理解はできますが、好き嫌いはあると思うので、相手の好みを考えて誘うと良いですね。ロマンチックな要素はちらっとだけありますが、だからと言って観ているこっちもロマンチックになるほどではありません。逆にぶっ飛んで気楽なノリがウリなので、まだ一緒にいて緊張しちゃうようなカップルはこういう映画で一緒に笑って距離を縮めてみてはいかがでしょうか。ただし、笑いのツボが合えばですが…。 |
飲んだくれのお話なので子どもにオススメするような作品ではありませんが、ノリとしてはキッズもティーンも楽しめると思います。キッズは観るなら大人と一緒に観ましょう。若い頃に自分たちなりにキラキラしていたおっちゃんたちが、「それぞれに年月を重ねた今、過去を振り返って、そして改めて今どうするかを考える」というテーマもあるので、ティーンは将来像の一つとして参考にすると良いですよ。 |
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© Focus Features
2014.4.2 TEXT by Myson