シーズン1
2012年2月24日発売、2月3日レンタル開始
©2010 American Movie Classic Company, LLC. All Rights Reserved.
観よう観ようと思っていながらずっと観られずにいた本作。やっと観ましたが、人気があるのもうなづけるおもしろさです。シーズン1は6話のみということでほぼ1日で全部鑑賞しちゃいましたが、人間ドラマがしっかり描かれていて、とても見応えがあり、もし“どうせゾンビものでしょ”と思って観ていない人がいたらもったいないなと思う内容です。でも『ショーシャンクの空に』『グリーンマイル』のフランク・ダラボン監督が手掛けたドラマと言えば、ただのゾンビものではないと想像して頂けると思います。話もとてもテンポ良く展開するので飽きずに観られるし、そんなにしょっちゅうウォーカー(蘇った死人)たちが出てくるわけでもなく、生存者たちの人間関係の変化が生々しく描かれている点に引き込まれます。極限状態に置かれた人間ほど、人間臭くなるので、自分もこういう状況に置かれたら本性が露わになるのかな〜なんて想像するのもおもしろいです。シーズン1だけ観て、これは最後まで見届けたいという気持ちになりました。まだまだ今後の展開が楽しみです。
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ウォーキング・デッド シーズン1 コンパクトDVDボックス |
2015.7.24 TEXT by Myson |
シーズン2〜5
好評発売&レンタル中
(左記ジャケットはシーズン5レンタル用)
© 2015 AMC Network Entertainment LLC All rights reserved.
シーズン1を観て即効ハマり、以降おもしろすぎて一気に観たため、どこからどこまでシーズン何なのか意識せずでしたが、ざっくりと主なテーマを述べるとしたら、私は次のように本作を捉えました。シーズン1は序章、シーズン2では「ウォーカーになってしまった大事な人をどう扱えば良いか」という議論を挙げ、シーズン3では「狂気のなかの他人との共存」を描き、シーズン4では「多くを守るための犠牲」について問い、シーズン5では「一番危険なのは人間」という事実を深く掘り下げていると解釈しました。
でも、それぞれのシーズンで主となるテーマはありつつ、全てのテーマはドラマ全体を通して常に描かれており、シーズンを追う毎にその深刻性が増していくからこそ、このドラマは飽きません。だからゾンビものというよりは、人間の本性を浮き彫りにしているドラマという方が正しいし、このドラマを観ていると、もっと人間を知りたいという欲求が高まります。
そして本作のもう一つの魅力は、1人1人のキャラクターです。ずっと登場するメインのキャラクターが人として成長していく過程を観るのも楽しいですが、一時的に登場するキャラクターもすごく丁寧に描かれていることに感心します。印象的なエピソードがたくさんあるなかで、私の印象に残っているのは、親を亡くした幼い姉妹のストーリーです。ネタバレになるので詳細は述べませんが、ウォーカーと人間で何が違うのかという区別が子ども目線にどう映っているのかを描いたシーンで、結末は本当に悲しいものでした。「子どもだから何もわかっていない」と片付けるのは簡単です。でも生と死の区別、自分たちとは違う者に対する対応など、私達の日常に置きかえても、子どもにどう教えたら良いかすごく難しい問題は存在しますが、子どものピュアな心は命取りになるという目を背けたくなるような現実を突きつけてくるのがまさに“ウォーキング・デッド”だなと実感させられるエピソードでした。既にシーズン6を観ているところですが、まだまだ目を離せません。どうやって終わるのか本当に予想が尽きませんが、絶対に最後まで見届けようと思います。
※左上の場面写真はシーズン5、右下の写真はシーズン4のものです。
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ウォーキング・デッド5 Blu-ray-BOX1ウォーキング・デッド5 Blu-ray-BOX2
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2016.4.6 TEXT by Myson |
シーズン6
好評発売&レンタル中
(左記はセル用ジャケット)
© AMC Film Holdings LLC.2015.All Rights Reserved.
本当にやばい終わり方をしました(泣)!結局誰がどうなったのか、たかがTVドラマなのに、今シーズンの最終回を観た後は本当にリアルに心配な気持ちになりました。それくらい夢中にさせられるドラマということなんですが、続きが早く観たくて仕方がありません。
数々の困難を乗り越え、本当に強い絆で結ばれたリックたちですが、今回の敵ニーガンは最強最悪です。でもこれまでのストーリーを振り返って、リックたちも敵からはこういう風に見えていたのかも知れないと思うと、複雑な気持ちになります。結局自分が生き残るために皆何でもやってきているわけで、主人公の目線でリック達に共感しているだけであって、逆の視点から観たら全く違う見え方をするのだろうなと思うと、ニーガンに限らず人間って本当に怖いなと思います。
シーズン6までくると、キャラクターごとの役割分担もしっかりできていて、いろいろな人間の価値観のぶつかりあいが上手く描かれている点にも感心しますが、いつにも増してひやひやする展開で毎話見応えがありました。このドラマってどうやって終わるのか本当に読めませんが、絶対最後まで観るし、多くの人にオススメしたいです。
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ウォーキング・デッド6 DVD-BOX1
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2016.4.22 TEXT by Myson |
シーズン7
2017年12月22日発売
2017年9月8日よりレンタル開始
(左記ジャケットはセル用です)
© AMC Film Holdings LLC. 2016 All Rights Reserved.
めっちゃおもしろいんですけど、今シーズンは相当苦痛(笑)。前シーズンの終わりに姿を見せた最強の敵ニーガンが大暴れします。ほんとニーガン嫌い!ニーガンを演じるジェフリー・ディーン・モーガンを他の作品で観た時でも、ニーガンに見えちゃうくらい憎たらしくて強烈。これまでいろいろな難関を突破してきたリック達も今回はかなり手を焼いていて、先が読めません。カールもすごく大きくなって、まだ半分子どもながら自分なりの考えで無謀な行動するようになったので、ハラハラも増しています。今シーズンは、結構重要キャラがいなくなってしまう悲しい展開も。仲間をどう守るのか、自分はどう生き延びるのか、究極の状況で試される人間達の生き様はやはり見応えがあります。このキャラクターがこんな事態をもたらすなんて思ってもみなかったという展開もあり、脚本家の方々はすごく普段から人間を観察してるんだろうなと感心します。少し希望が見えるラストだったので、続きが待ち遠しい。そろそろネタも尽きるかなと思っていましたが、まだまだおもしろさは続きます。
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ウォーキング・デッド7 Blu-ray-BOX1
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2017.10.27 TEXT by Myson |
シーズン8
2018年9月7日よりレンタル開始
(左記ジャケットはレンタル用です)
© AMC Film Holdings LLC.2017.All Rights Reserved.
そろそろニーガンとの決着が着いて欲しい今シーズン。打倒ニーガンを誓って団結し、再び立ち上がるリック達ですが、これまで皆、大切な人を失っているので、あらゆる場面で、敵を殺すか否か葛藤し、暴走してしまう者も出てきます。もともと尋常な倫理観を持てる世界ではなくなっているのですが、それでも人間としてどうあるべきか、皆が必死で人間の良心を信じようともがくなか、やはり個人的な恨みを晴らしたいという呪縛から抜け出せない人物もいます。でも、敵を殺して解決するだけでは、同じことの繰り返し。ニーガンを殺しても、継ぐ者が出てくるのは予想できます。今シーズンでもまた重要キャラクターがこの世を去りますが、その死が彼等の選択に大きく作用します。もうシーズン8までくると、普通に相手を殺すだけでは、芸がないと思うので、次のステージ=世界を変える別の方法を探る段階に来ているのかなと感じさせるストーリーは、本シリーズが発展性を維持していることを表しているように思います。今シーズンの結末は賛否両論が分かれそうですが、それはリック達のグループのなかにも見て取れます。正直なところ、「もうネタが尽きてきたな」「ニーガン問題を引っ張りすぎ」と思っていましたが、今シーズンのラストはある意味爽快感があり、希望もある一方で、これまでにない大きな問題が浮上してきそうな予感だったので、次シーズンへの鑑賞意欲はそれなりに掻き立てられます。ここまできたら、このドラマがどんなオールラストを迎えるのかは観ないわけにはいきませんよね。
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2018.8.31 TEXT by Myson |