シーズン1
2016年10月7日発売&レンタル開始、Huluにて配信中
(左記はセル用DVD-BOXジャケット)
©FremantleMedia Ltd.
シーズン1は10話のみなので、一気に観ちゃいました。女子刑務所のストーリーと聞けば、囚人内で派閥があり、看守も含めた権力争いが描かれているのだろうと予想はつきつつも、鉄板のテーマですから外しません。そして、その権力争いを複雑にしていくのが主人公のビーで、彼女自身のサバイバルドラマとしても見応えがあります。男性刑務所との違いはと言うと、刑務所外にいる夫のパワーが影響してボスになっている女囚がいたり、母という立場が物語の鍵を握っていたり、女性独特の設定があることでよりおもしろいし、同じ女性が観る分にも醜い女性社会のドロドロしたドラマは興味深いです。
それにしても、オーストラリアの刑務所はこれが普通なのか、囚人は結構優雅に過ごしていてビックリ。パワーバランスに寄る部分はありますが、結構私物を持っているし、たばこは自由に吸ってるし、コーヒーや紅茶、スナックなども普通に食べていて、看守のチェックはありつつも差し入れが割と自由で驚きます。そういった面でもお国柄を感じられておもしろいです。既にシーズン2を観始めていますが、まだまだ続きが気になります。
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ウェントワース女子刑務所 DVD-BOX
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2016.9.7 TEXT by Myson |
シーズン2
Huluにて配信中
©FremantleMedia Ltd.
今シーズンから、やばい看守長が登場し、ウェントワース女子刑務所はますます危うい世界になっていきます。そして、ビーは新たな試練を迎えることになり、彼女の大胆な行動が彼女自身の影響力、立場をどんどん強くしていきます。今シーズンは彼女の復讐劇が軸となっていますが、復讐劇の行方がその後の展開に大きく影響していくことになります。ビーに共感しやすいのは、彼女が権力主義でのし上がっていくわけではなく、あくまで1人の人間として戦う力が強い点です。目的がピュアだからこそぶれないので、そういう点でリーダーに向いているように思えます。知恵と力もどんどんと得ていくので、そういう点は観ていて爽快です。
看守側では、特にヴェラがキャラクターとしてどんどん立ってきますが、他にもジャクソン、フレッチャーの物語も掘り下げられてきて、看守達の人間関係も複雑化していきます。囚人側も新キャラが登場し、ビーやフランキーのパワーバランスを変えていきます。勢いを衰えずにおもしろさが持続するので、安心して観てください。
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2018.11.19 TEXT by Myson |
シーズン3
Huluにて配信中
©FremantleMedia Ltd.
今シーズンは、ファーガソン看守長が大暴れ!クレイジー過ぎる展開に夢中になってしまう展開が盛りだくさんです。重要人物の仮出所が近づいてきたり、パワーバランスにも大きな変化が出てくるし、ドリーンが所内で子どもを産んだことも、いろいろな人間関係に影響していきます。たくさんいるキャラクターの中でも、ここから目立ってくるキャラクターもまだまだいて、ハラハラドキドキの展開は止むことがありません。今シーズンはフランキーに大きな変化があるのも見どころの1つ。彼女の生い立ちや素顔が見えてくるので、だいぶ印象が変わるはずです。ラストは仰天の展開が待っているので、お見逃しなく!
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2018.12.3 TEXT by Myson |
シーズン4
Huluにて配信中
©FremantleMedia Ltd.
前シーズンでは、ファーガソン看守長の立場が大きく変わるラストが描かれていましたが、今シーズンもまだまだ健在。でも、全く違った立場で登場し、刑務所内にもっと波乱を呼び起こします。さらに、ビーの新たな敵が登場。ただ、その人物は特別な価値観を持っているので、これまでのキャラクターとは違うやり方でボス争いに参戦してきます。というわけで相変わらず心理戦がおもしろいのですが、もう一点注目すべきは、ビーのロマンスです。ビーとあの人は良い感じなのかなと思うキャラクターもいましたが、良い意味で期待を裏切る相手を選びます。それがまた大きな混乱を招くのですが、今シーズンも本当に勢いが衰えずおもしろい!そして今シーズンでは、マキシン、ブーマーといったキャラクターがより立ってきて、ちょっと強引な展開もありますが、微笑ましい友情物語も描かれています。また、それぞれの“群れ”の特徴もわかりやすくなってきて、新たな勢力争いが盛り上がりを見せます。囚人特有の掟という部分でもおもしろみを感じさせる描写もあれば、女子独特の社会、価値観の描き方も上手です。ラストはとてもショッキングで、すぐに続きを観ずにはいられませんよ。
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2018.12.17 TEXT by Myson |
シーズン5
Huluにて配信中
©FremantleMedia Ltd.
遂にあのキャラクターが去ってしまった前シーズン。ボスを務める人物も代わり、ファーガソンもさらにややこしい立場になったので、刑務所内には混乱が続きます。ヴェラを色仕掛けで手中に入れた、イケメン看守のスチュワートも、看守達、囚人達の運命を掻き回し、まだまだドラマチックな展開は続きます。そして脱獄計画が出てきたり、相変わらずファーガソンがめげずに周囲を操ろうとしたりで、読めない展開に引き込まれます。あと、これまではいなかったセレブ系のクレイジーな囚人も加わり、違う怖さが増しています。
ここまで通して観てきて、「オーストラリアの刑務所って、そんなに緩いの?」と思ってしまう部分はありつつ、ここまで緊迫感を持ってみられるのは、役者達の演技力だと改めて感じます。特にファーガソン役のパメラ・レイブの迫真の演技にはいつもゾッとさせられるし、時に怖いを通り越して笑ってしまいますが、本当に皆演技が上手。もっと他の作品でも演技が観てみたいと思う俳優ばかりで、本作もまだ続きがあるので、楽しみでたまりません!
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2019.2.4 TEXT by Myson |