シーズン1
2011年2月4日リリース、レンタル同時
(左記ジャケットはセル用です)
©2011 Twentieth Century Fox Home Entertainment LLC. All Rights Reserved.
こりゃ、楽しい!私は特にミュージカル作品が嫌いというわけでなく、好きなものもあるのですが、2時間の映画と違って、ドラマの全話がミュージカルって疲れないかなと、実は喰わず嫌いで手を出していませんでした。でも、1話を観た途端にハマりました。そもそもグリークラブの物語なので、途中で歌や踊りが入るのも自然だし、何でもかんでもセリフを歌にして表現するということもないので、ミュージカル作品に抵抗があるで人も楽しめるはず。高校生の社会にある独特なヒエラルキーを、皮肉にも明るく描いている点、その階層で下の方にいるグリークラブのメンバーがその苦境のなか、夢と希望を持ち、自分に正直に生きようとする姿にとても共感を覚えます。
そして悪役もただの悪役ではなくて、人間らしさがあって、どこか憎めないんですね。個人的に、悪役の代表格スー・シルベスター先生がかなりツボです。欲むき出しである意味自分に正直、日記を書いちゃってる乙女な面を持つギャップも笑えます。
あとやっぱりこの作品がすごいのが、本当に歌がうまい人を起用していることですね。毎回聴き惚れちゃうし、踊りも本格的なので観ていてワクワクします。聴いたことのある曲がかかると嬉しいし、そうでないのも良い曲がたくさん出てきて得した気分です。ストーリーの続きが観たくて観るという目的以外に、元気になりたいときに、そのときそのときに観たいエピソードがあるという点で、ほかのドラマと別格です。
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glee/グリー DVDコレクターズBOX
glee/グリー ブルーレイBOX [Blu-ray]
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2012.01.07 TEXT by Myson |
シーズン2
2012年12月14日リリース
レンタル2012年12月2日開始
(左記ジャケットはセル用です)
©2011 Twentieth Century Fox Home Entertainment LLC. All Rights Reserved.
今シーズンではブリトニー・スピアーズやグウィネス・パルトロウなど豪華ゲストが登場。グウィネス・パルトロウはホリー・ホリディという代理教師役で何度か登場し、ドラマを盛り上げます。歌も踊りも何度も披露しますが、グウィネスが本作でここまでたくさんの歌や踊りを披露するとは思いませんでした。レギュラーメンバーに負けず、やはり華があるので観ていて楽しいです。グウィネスは本作で第63回エミー賞で最優秀ゲスト女優賞を受賞したのも納得です。さらに今シーズンでは他校も絡み、個性的なキャラクターが多く登場します。特質すべきは男子校ダルトン・アカデミーのグリー部「ウォブラーズ」。制服姿でキメた男子が歌って踊る姿も新鮮で楽しいです。そして新しいキャラとして忘れてはいけないのがシャノン・ビースト先生。女性ながら男に負けない体格と精神でアメフト部の新しいコーチに就任。その容姿がコンプレックスになっているがとても優しい先生で、ちょいちょい感動的なことをするのでウルッときてしまいます。ぜひご注目を!
レギュラー陣のなかでは今シーズンでブリトニーが大活躍。ダンスが抜群にうまいブリトニーは、ブリトニー・スピアーズの回では歌と踊りをメインで披露したり、ストーリー展開においても重要な役割を果たします。ピュア過ぎてちょっとおバカちゃんなブリトニーは、踊っているときはすごいのでそのギャップが逆にかっこいいなと思います。そして、意地悪女子サンタナ、ワルの代表格パック、カートのドラマも意外な方向に展開します。もちろん、レイチェル、フィンなどの恋模様も荒れ、今シーズンも大満足でした!このドラマには「考え方の柔軟さやお互いを受け入れることが幸せを呼ぶ」というポイントが描かれているような気がしますが、そこが大好きです。
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glee/グリー シーズン2 DVDコレクターズBOX
glee/グリー シーズン2 ブルーレイBOX [Blu-ray]
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2012.01.28 TEXT by Myson |
シーズン3
2012年11月2日リリース、レンタル同時
(左記ジャケットはセル用です)
© 2012 Twentieth Century Fox Home Entertainment LLC. All
Rights Reserved.
前シーズンはゲストが盛りだくさんでしたが、シーズン3は、原点に返りオリジナルキャストの物語を中心とした展開です。豪華ゲストの登場も楽しかったですが、オリジナルのキャラクターに焦点を当て、ティーンネイジャーの葛藤を描いているパターンの今シーズンの方が個人的には好きです。
このドラマで好きなのは、若者たちの世界にある残酷な一面も描きつつ、全部シリアスに捉えるのではなく、ギャグにしてしまったり、「笑い飛ばしちゃえ」「負けるな!」というメッセージに変えてしまうところ。そして、すべてのキャラクターがどこか共感できる点を持っていたり、好きになってしまう魅力がある点で引き込まれます。一見悪役に見える教師のスー・シルベスターでさえも、教師らしい一面もあって、たまに良いことを言ったりやったりするので憎めません。逆に、善人に見えるキャラクターでも悪意を持ってしまう弱さを見せたり、とても人間らしい人たちが登場する点で、歌や音楽だけでなくドラマとして楽しめます。そして、今シーズンはレイチェルやフィンたちの卒業も控え、それぞれの未来が現実的になっていき、切ない展開も。最終回のレイチェルの歌にはすごく心を打たれました。まだまだ本ドラマのおもしろさは続きます!
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glee/グリー シーズン3 ブルーレイBOX [Blu-ray]
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2013.01.11 TEXT by Myson |
シーズン4
2013年11月2日リリース、レンタル同時
(左記ジャケットはセル用です)
©2013 Twentieth Century Fox Home Entertainment LLC. All RightsReserved.
レイチェルやカートたちは前シーズンで卒業しましたが、それぞれ新しいスタートを切り、今シーズンでも登場します。登場が少なくなりたまにしか出てこないキャラクターもいてちょっと寂しいですが、代わりに新たなキャラクターが増え、賑やかになっていきます。ただ、やはり高校生活だけで描こうとするとやはり同じような感じになってしまうのか、恋愛のゴタゴタはシーズン1や2のようにキュン度が少ない印象です。これは仕方がないですね。でもそれを補うかのようにニューヨークに行ったレイチャルやカートの生活で、今までにないドラマを描こうとしています。ニューヨークで展開されるストーリーには、サラ・ジェシカ・パーカーやケイト・ハドソンも登場し華を添えていますが、高校が舞台の方でもメリッサ・ブノワが演じる新しい歌姫的キャラクターが出てきて、雰囲気が変わっています。彼女は歌がうまいだけではなく容姿も抜群なのでレイチェルとはまた違ったパターンでドラマが展開されるのも見どころです。私自身あまり音楽に詳しくないというのもありますが、これまでのシーズンに比べて知っている曲が少ない印象ですが、ミュージカル映画『NINE』でその実力をみせたケイト・ハドソンが歌って踊るシーンが何度か出てくるのは嬉しいです。だいぶ雰囲気が変わった今シーズンですが、もう少し続きを観てみようかなと思う展開です。
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glee/グリー シーズン4 ブルーレイBOX (日本オリジナル・フォトブック付) [Blu-ray] |
2013.09.27 TEXT by Myson |
シーズン5
2014年12月3日リリース、レンタル同時
(左記ジャケットはセル用です)
©2014 Twentieth Century Fox Home Entertainment LLC. All Rights Reserved.
フィン役のコーリー・モンテースが2013年7月に死去したため、シーズン5では彼を追悼するエピソードが入っています。ストーリー上で亡くなったのではなく俳優自身が本当にこの世を去ってしまったという事実はキャストやスタッフはもちろんファンとしてもとてもショックでした。実生活で恋人だったと言われるレイチェル役のリー・ミッシェルほか、キャストたちがフィンを偲ぶシーンはどういう気持ちで演じているんだろうと観ていて本当に切ないです。でも悲しみを乗り越えようと頑張る姿や、本作の良さでもある「前向きさ」「明るさ」を持って彼を送り出す姿勢に感動しました。
シーズン後半は恒例の大会に向けてのエピソード、レイチェルやカート、サンタナなどニューヨーク在住組の奮闘、サムやブレインなど卒業組の葛藤が描かれていきますが、やはり高校生の日常を描いている以上、正直斬新さはなくなりつつあります。歌も私自身があまり音楽に精通していないせいもあり、知っている歌が少なくなってきました。ただ、グリー部の存続が危うくなってきたり、これまでになかった困難が出てくる点ではもう少しストーリーを見届けたい気分です。
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glee/グリー シーズン5 ブルーレイBOX(日本オリジナル100話記念ポストカード付) [Blu-ray] |
2014.08.22 TEXT by Myson |
ファイナル・シーズン
2015年12月2日ブルーレイ&DVDリリース、レンタル同時
(左記ジャケットはセル用です)
©2015 Twentieth Century Fox Home Entertainment LLC. All Rights Reserved. .
正直なところ、最初のメンバーたちが高校を卒業した以降の物語が、卒業したメンバーの話に軸を置くのか、新に入学してきたメンバーに置くのかで迷いが若干感じられたので、この辺りで幕を閉じることで良い感じで終われたと思います。そして、今シーズンはがらりと仕切り直した感がありましたが、シーズン4、5に出ていたマーリー(メリッサ・ブノワ)たち新メンバーが一掃されていたのはちょっと寂しかったです。そこの違和感もバリバリあって腑に落ちないまま観ていた部分もありましたが、セリフでちらっと彼女たちがなぜいないのかは釈明されていました。ある意味潔いし、アメリカらしいですね(笑)。今シーズンでは、オリジナルメンバーがいろいろな事情を抱えてマッキンリー高校に戻ってきた上でストーリーが展開しますが、少々無理矢理感はありつつも、終わるとやっぱり寂しいです。ラストに出てくる「あるべきままではなくあるべき世界を見ろ」という言葉はすごく本作らしいメッセージでじ〜んときました。なんだかんだで、やっぱり印象に残る良いドラマだったなと思います。
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glee/グリー ファイナル・シーズン ブルーレイBOX [Blu-ray]
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2016.3.25 TEXT by Myson |