シーズン1
2017年4月19日よりデジタル配信開始
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独裁国家に生まれた兄弟が大人になった今を描きつつ、幼少期の過酷さも描かれていて、皮肉な運命を印象づける最初のエピソードにすぐに引き込まれました。長男という立場、次男という立場、それぞれの資質、野心、そしてそれを取り巻く人達…。望まない運命に抗えない時、人はどうやって生き伸びようとするのか?兄弟を中心にしたさまざまなキャラクター達の生き様を観て、自分ならどうするか考えさせられます。豪華な宮殿のインテリアや、女性達のファッションも見どころ。女性キャラクターも多数出てくるので、女性が観ても感情移入できるドラマです。
中東の架空の国が舞台ですが、他に登場する国は実在する国で、近年の世界情勢をリアルに取り込んでいるストーリーです。史実として知っている出来事も入っていて、興味深い構成になっています。製作、脚本には、“24-TWENTY FOUR-”“HOMELAND/ホームランド”シリーズを手掛けているハワード・ゴードンが名を連ねており、社会問題をテーマにしながら、エンタテインメント性も盛り込んだ作りには、前述2シリーズとの共通点を感じます。私は前述2シリーズとも全部観ていますが、こういったジャンルが好きな人には、男女問わずオススメです。 |
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2017.10.13 TEXT by Myson |
シーズン2
Huluにて配信中(2017年10月13日現在)
弟バサムが力を発揮し、英雄的な活躍を見せる今シーズンは、希望に満ちたストーリーでありながら、残酷なシーンが増えます。それはとてもリアルに描かれていて、映画的スケールです。独裁国家特有の“伝統”から離れられない政治と、世界に認められるための政治、そして民衆に平和をもたらすための民主主義との間で揺れる人間達のドラマが今シーズンの見どころ。なぜ独裁国家は独裁国家から抜け出せないのか、民主主義にどうやったら移行できるのか、いろいろな想像を掻き立てられます。 |
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2017.10.13 TEXT by Myson |
シーズン3
Huluにて配信中(2017年10月13日現在)
残念ながら、今シーズンで終わりのようです。ラストは、“歴史は繰り返される”という解釈をすれば、無理矢理これがエンディングだと思えなくはないですが、すごく気になるところで終わってしまったのが残念です。人間関係がとてもドラマチックになっていたのは良いですが、若干収集が付かなくなってしまった感はありました。でも、中東の問題は簡単には解決できないという現状から想像すると、この終わり方こそ、リアルなのかも知れません。 |
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2017.10.13 TEXT by Myson |