シーズン1
Netflixにて配信中
セックスレスに陥った夫婦がマンネリ化した状況を改善しようと奮闘する物語なのですが、前半と後半のテンションが全く異なります。妻のセラピストという職業柄もすごく反映してくるストーリーなのですが、そういう職業だからなのか、この問題に真っ正面から踏み込む姿勢があり、周囲からすると異様なことでも試してみたりします。前半はその大胆な展開に引き込まれ、徐々に「どうやって解決に向かうのだろう?」と思い始めると、後半で予想をしていない方向から別の展開が出てきて、人間の心理について深く考えさせられる内容に変わっていきます。特に5話については、自身がセラピストである主人公(トニ・コレット)が、自分を診てくれているセラピストと対峙する場面が印象的で、その会話劇に見入ってしまいます。セラピストとセラピストの会話なので、一筋縄ではいかないところもあり、それが余計におもしろいんです。心の片隅にあって長らく忘れられていたような出来事がずっと心のつっかえになっていて、それが思わぬ人間関係に影響を及ぼしているという見解に結びついていくので、もはやセックスレス解消云々の問題だけには収まらないストーリーになっていますが、そこが本作の一番のみどころと言って良いでしょう。シーズン1は全部で6話しかないのでサクサク観られます。続きもぜひ観たいと思います。
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2019.1.7 TEXT by Myson |