TOP > 親子映画部TOP > 親子映画部特集一覧 / インタビュー一覧 > HERE
『ERASER WARS』AKIRA監督&お母様にメールインタビュー
2017年3月2日より開催の“ゆうばり国際ファンタスティック映画祭”で上映が決定している短編映画『ERASER WARS』を撮った、現在中学1年生のAKIRA監督と、監督の母で、ご自身も映画製作を行っているartegg-yumiさんにメールにて親子インタビューをさせて頂きました!中学生にして映画監督というだけでも驚きですが、今回は映画を作ることとなった経緯や、制作過程でどんな親子のやり取りがあったのか直撃しました!
ツイート
<AKIRA監督プロフィール>
子役として映画『こうたろう イン スペースワンダーランド』に主演、キャラクターデザインにも関わる。文房具が大好きで、小学校3年生の頃から書き溜めた物語やデザインをもとに、短編映画『ERASER WARS』の制作に入る。2017年3月現在中学1年生で、3DCGを勉強中。<artegg-yumiさんプロフィール>
シングルマザーをしながらアーティスト活動を行う、映画監督でシンガーソングライター、日本映画監督協会会員、医療福祉情報実務能力協会メンタルケア心理士。代表作の映画『こうたろう イン スペースワンダーランド』は、P-Labo映画祭にて柏原寛司奨励賞を受賞、シアターカフェ3周年記念大解放祭観客賞受賞、あいち国際女性映画祭ノミネート、キッズステーションで連載中、図書館流通センターより全国の図書館向けにレンタル販売が開始。 また、鉄ドンシリーズ2作品を監督し、『わんぷー対いくらむし』は、2017年3月2日より開催の“ゆうばり国際ファンタスティック映画祭”にて上映予定。『ERASER WARS』では、プロデューサーであり、音楽、主題歌も担当。
スタジオアートエッグ公式サイト
映画を作る母の姿を見て、いつか自分も映画を作りたいと思った
シャミ:
映画に興味を持ったきっかけは何でしょうか?AKIRA監督:
ウルトラマンやマーベルの作品を観て映画が好きなりました。始めは観るだけだったのですが、母が映画を作っている姿を見ているうちに「どんな風に映画は作られているんだろう?」「この映画はどうやって作ったんだろう?」と作る方に興味を持ちました。シャミ:
本作を作ろうと思ったきっかけを教えてください。また、資料のコメントにお母様が映画を作る機会を与えてくれたとありましたが、映画監督というお仕事にはもともとどのくらい興味があったのでしょうか?AKIRA監督:
消しゴムが本当に好きで、いろいろな漫画を見る度に、大事にしている自分の消しゴム達が動いているのが頭に浮かびました。消しゴム遊びを一人でしているうちに、どんどんいろいろなストーリーが出来上がりました。また、母が映画を作っているのを見て、大変そうだけどカッコ良いなと思って、僕もいつか自分の物語を映画にしたいと思っていました。シャミ:
本作を作ってみてやりがいを感じた点、難しかった点を教えてください。AKIRA監督:
やりがいを感じた部分は、アクションシーンの演出や編集。難しかった点は、悪役のデザインです。シャミ:
以前、お母様が監督された映画『こうたろう イン スペースワンダーランド』では主演をされ、演技経験もありますが、演技をするのと監督をするのとどちらが好きですか?それぞれのおもしろい点もあれば教えてください。AKIRA監督:
監督をする方が好きです。頭のなかにあるイメージや物語が、映像として出来上がっていくところがおもしろかったからです。演技は、最初から最後までグリーンバックでの撮影でしたが、後から映像を観たら背景が変わっていて、キャラクター達もいたのが楽しかったです。シャミ:
消しゴム達の運命にハラハラドキドキしてしまう、短編とは思えないほど壮大なストーリーでしたが、何か影響を受けた作品などはありますか?好きな映画があれば教えてください。AKIRA監督:
ありがとうございます!好きな作品は『ウルトラマン』シリーズ、『ドラゴンボール』シリーズ、あとはマーベルやDCコミック作品などです。シャミ:
好きな監督や、将来この人に自分の映画に出演して欲しいと思う俳優はいますか?AKIRA監督:
好きな監督は、おかひでき監督、スコット・デリクソン監督、ギレルモ・デル・トロ監督などです。出演して欲しい俳優は、ロバート・ダウニーJr.、クリス・エヴァンス、ジェンセン・アクレス、ジャレッド・パダレッキ、ミーシャ・コリンズなどです。シャミ:
映画作り以外で、普段は何をしているときが一番楽しいですか?AKIRA監督:
ベッドの上でギターを弾いているときが楽しいです。シャミ:
今後も映画に携わった仕事をやってみたいと思いますか?将来の夢があれば教えてください。AKIRA監督:
やってみたいです。『ERASER WARS7』までのストーリーが出来上がっているので、夢はそのすべてを映像化することです。シャミ:
本作の見どころ、監督が一番観て欲しいオススメポイントを教えてください。AKIRA監督:
見どころは、動くはずのない消しゴムが、動き回るところです。オススメポイントは、後半の戦いのシーンです!
結果にこだわらず、楽しむという過程にフォーカスして応援したい
シャミ:
ご自身でも映画制作をされていますが、今回息子さんに映画を撮らせようと思った最大の理由は何ですか?
artegg-yumiさん:
小学校低学年の頃からずっと消しゴムを使った物語を私に見せてくれていました。息子が形にしたいと思った気持ちを、親子の大切な思い出となるイベントの一つとして、協力したいなと思ったのがきっかけでした。
シャミ:
小中学生の男の子らしさがきちんと活かされた作品でしたが、息子さんの制作過程でつい口を出したくなったり、手を加えたくなったときなどはありませんでしたか?お母様としては、どんなスタンスで映画作りをする息子さんを見守っていたのでしょうか?
artegg-yumiさん:
恥ずかしながら、ほとんどのキャラクターが似たような形に見えて、最初はどれがどのキャラクターか把握するのが難しかったです。何度も「色違いのベルトや、武器、マント、帽子などを付けて差別化しよう」などの提案をしましたが、頑なにイメージを崩さない息子を見て、「これが世界観か」と思い、それからは口出しせずに見守るようにしました。音楽も息子にイメージを聞いてから全曲作曲しました。
シャミ:
お母様から見てAKIRA監督はどんな息子さんですか?映画を作った前と後とで息子さんに変化を感じた部分などはありますか?
artegg-yumiさん:
心優しくて思いやりのある大人びた子です。独自の鋭さがあり、私では気づかないような部分をよく指摘したり、アドバイスしてくれます。映画を作った後は、親子の絆がさらに深まりました。映画を作る前と後では、やり遂げるという意識がより高くなったかなと思います。学校の勉強面においてもそういった部分を感じました。
シャミ:
お子さんに何かを挑戦させるor自ら何かに挑戦したいと言ったときに、親としてはどんな風に応援することが一番大切だと思いますか?
artegg-yumiさん:
まずは安全が第一だと思っています。その上で、できる限り全力で応援をしてあげられたらと思います。年齢や個性に合わせてアプローチは違うかも知れませんが、本人のできること、興味を持っていることを最大限に伸び伸びとできるように、大らかにフォローしてあげたいです。そして、やり遂げたことの結果だけにこだわらず、楽しむという過程にフォーカスして、愛情いっぱいに応援できれば良いのかなと思います。
2017年2月22日メールにて取材&TEXT by Shamy
PAGE TOP
短編映画『ERASER WARS』
2017年3月2日〜6日開催の“ゆうばり国際ファンタスティック映画祭”にて上映
監督・脚本・編集・SEデザイン・CGテクスチャ:AKIRA
プロデューサー・音楽・主題歌:artegg-yumi
声の出演:おかひでき/新里猛/岩本健太/岩崎友彦/木内一裕/星野 佳世/田中宏明/鈴木ただし/水野祐樹/小川賢勝/木野吉晴/植松俊
製作:studio-artegg
ゆうばり国際ファンタスティック映画祭作品ページ
監督が小学校低学年のときから、集めていた消しゴムを題材にしたバトルアクション。消しゴム達がいろいろな戦いを経て、強大な敵と立ち向かい、打ち破るという壮大な物語。