映画に隠された恋愛哲学とヒント集37

まだ本気の恋をしたくないジャクソンは、気軽にセックスができる女子と都合の良い関係を望むタイプ。一方、カラダの関係を持つことで恋人になれると期待してしまう女子も少なくないため、自分たちの関係は何なのか確認されることになり、その時点でジャクソンは面倒になってしまいます。そんな出会いと別れを繰り返していたある日、ジャクソンは遂に“特別な女子”に出会うのですが…。

真剣な恋をしたいなら、始めが肝心！本作を観ていて、それを実感します。特に女子のスタンスが重要になってくると思いますが、男子が女子に興味を持ったら、その子が本命になるか、一夜だけの関係で終わるのかはまだ自覚が無いとして、下心を持っているのは当然でしょう。女子は、「この人となら、恋人になって良いかも」と思った時点で、たとえ初対面、初デートでも結ばれて良いかなと思ってしまうかも知れませんが、男子は肉体関係を持った時点で何らかのスイッチが切り替わることは多いと思います。もちろん、最初からカラダの関係を持ってしまったからと言って、全ての男女が遊びで終わるわけではないと思うし、初対面なのか、それまで長らく友達だったのかなど状況にも寄りますが、あまりハードルがなく結ばれてしまうと、「誰とでも気楽にセックスするのかも」という疑惑を与えてしまう可能性は否めません。そうなったときに、軽い女として価値を下げて見られるか、「俺なんて数あるうちの１人かも」と男子の自信を喪失させるか、疑惑がどう変化するかは種類がさまざまでしょう。とはいえ、余計な懸念を持たせてしまうことに変わりはありません。
で、結論からして「私たちって、恋人なの？」と聞くタイミングは、親密な関係になる前が良いということになります。このセリフ、「面倒な奴だ」と思われる可能性は大ですが、逆に言えば、こう聞かれて面倒だと思われるような相手とは、真剣に付き合うべきではないと思います。ただ、親密な関係になる前に確認する方が良いという以前に、もちろんそんなことを聞くほどの気持ちにお互いが発展しているか、脈略があるかというのは、ある程度自信がついてから聞いた方が良いでしょう。