映画に隠された恋愛哲学とヒント集55

田舎から東京に出て暮らすことになった女子高生のすずめは、担任教師に恋をします。同時に、女子が苦手な馬村は、無邪気でピュアなすずめを好きになり、三角関係に…。許されない先生と生徒の恋、先生への気持ちを知りながら抑えきれない同級生の片思いはどうなってしまうのか。すべては、すずめの気持ち次第ということになっていきますが、すずめ自身、自分がどうすれば良いのかわからずに苦しみます。

先生を好きになり、これが恋だと初めて知ったすずめ。先生への気持ちは膨らむ一方ですが、先生と生徒が堂々と恋愛することはできず、先生の本当の気持ちもわからないまま、苦しみます。そんな時、同級生の馬村はすずめへの気持ちを伝え、先生への思いを引きずる気持ちごと、すずめを受け止めようとします。そんな馬村の優しさに徐々に心を動かされていくすずめですが、先生への気持ちはずっと整理されないまま、悶々とした日々を送ります。
最終的にすずめがどういう行動をして、どういう決断をしたのかは、映画で確かめて頂ければと思いますが、すずめが前に進めなかったのは、自分の気持ちから逃げていたからです。自分の本心を知る機会を避けてきたすずめですが、それは彼女が本心を知ることで、失いたくなくないものがあったから。結局、自分の気持ちと向き合ったことで、彼女は何を失いたくなかったのかも知ることになります。自分が選ぶべき恋愛を見つけたければ、自分の本心を頭で決めつけず、行動に移してみるべきですね。