今回は前回に引き続き加工食品の種類と特徴についてご紹介します。身体に良いものもあれば、摂り過ぎに注意が必要な食材もあるので、ぜひこの機会にそれぞれの加工食品の特徴を再確認してみてください。
★映画で“食”について考えてみよう18:加工食品を上手に使って食卓と健康をサポート
主な加工食品の特徴と栄養2
★「主な加工食品の特徴と栄養1」はこちら
■パン…基本的には小麦粉(もしくは他の穀物)に酵母(イースト)や塩、水を加えて生地を作り、発酵させてから焼いたもの。
栄養価→主な栄養素は糖質(炭水化物)。摂り過ぎには注意が必要だが、炭水化物は身体を動かすためのエネルギー源になるため、適量なら心配不要。また、クロワッサンなどの塩分や油脂をたっぷり含んだパンも食べ過ぎに注意。ライ麦パンなどビタミンを多く含んだパンは積極的に摂りたいので、種類によって食べ合わせや食べる量の調整が必要。
■豆腐…水を十分に含んだ大豆をすりつぶし、煮た後に濾したものが豆乳で、そこににがりなどの凝固剤を入れて固めたものが豆腐。
栄養価→良質なたんぱく質を多く含む、消化の良い食材。豆腐のたんぱく質は、コレステロールや中性脂肪の血中濃度を下げ、血管を丈夫にする効果が期待できる。また、骨粗しょう症や更年期障害を予防し、前立腺がんの発生を抑える働きのあるイソフラボンも含まれている。さらに、カルシウムも豊富で木綿豆腐3分の1丁でコップ1杯の牛乳と同じカルシウムを摂取することができる。
■こんにゃく…サトイモ科のこんにゃくいもを製粉したものに水を加えて練り、凝固剤で固めたもの。
栄養価→90%以上が水分のため、栄養価はほとんどない。ローカロリーな食材のため、ダイエットなどに活用されることも多い。また、グルコマンナンという人間の消化酵素では分解できない食物繊維が含まれているため、便秘解消の助けにもなる。
<ハム、ベーコン、ソーセージ>
食肉を長く保存するために開発された方法で、日本では明治時代から食肉加工品が製造、販売されるようになった。
栄養価→主な原材料は豚肉なので、動物性たんぱく質やビタミンB群が含まれている。元々保存食として作られ、どの食材も高塩分なので、食べ過ぎには注意が必要。
■ハム…塩漬けにした豚肉を燻製して、湯煮したものの総称。主な種類に、ボンレスハム、ロースハム、ショルダーハム、プレスハムなどがある。生ハムはハムの仕上げである湯煮をしていないもの。
■ベーコン…豚のバラ肉を塩漬けし、長時間燻製したものの総称。日本ではロース肉や肩肉を使ったベーコンもある。
■ソーセージ…ハムやベーコンを作った残り肉などをミンチにし、食塩や香辛料と練り合わせ、牛、豚、羊の腸に入れて加工したもの。
上記以外にもさまざまな加工食品があり、近年は冷凍食品やレトルトパウチ食品、インスタント食品などの調理加工品もどんどん増え、スーパーで当たり前に手に入れることができます。加工食品は調理の手間を省けるものが多く、とても助かりますが、同じものばかりに偏り過ぎると良くないので、バランスを取りながら上手に活用しましょう。
<参考・引用資料>
三ッ井清貴「服部幸應の食育インストラクター養成講座 テキスト3」(がくぶん)
本内容は、上記で語られている内容を一部引用しまとめたものです。
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©ミカタフィルム
© Ali n’ Productions – Les Films du Nouveau Monde – Artémis Productions
TEXT by Shamy(NPO日本食育インストラクターPrimary)