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2010年10月2日レンタル開始
『24 -TWENTY FOUR- ファイナル・シーズン』
2010・米
製作総指揮:ジョエル・サーナウ、ロバート・コクラン
出演:キーファー・サザーランド
20世紀フォックス ホーム エンターテイメント ジャパン
©2010 Twentieth Century Fox Home Entertainment LLC. All Rights Reserved.
■第1話「16:00」
午後4時、ニューヨークではカミスタンのハッサン大統領が核兵器開発の中止を含む和平協定に調印するという歴史的瞬間を迎えようとしていた。一方ジャックは孫と平穏な時間を過ごし、娘キム夫婦の誘いを受け、L.A.に一緒に引越す事を決断する。だが、突如ハッサン大統領の暗殺計画がある事を聞かされたジャックは、情報屋のビクターを証人としてCTUへ引き渡す役を買う事に…。
始まった頃は皆盛り上がってたのに、やっぱりここまでシーズンが続くと脱落者もいることでしょう。そして「どうせ同じ感じでしょ?」と思っている方もいるかも知れません。でも、もうゴールが見えた!だから今からスタートorおさらいもありではないでしょうか?
いつも裏切り者がいて、人がたくさん死んで、ジャックが無茶して…とお決まり感が好きな人もそうでない人も、どっちにしろこのドラマがどうやって終わるのか気になりませんか?私もシーズン3まで観たところで一旦脱落しかけましたが、復活して続けて観ているとやっぱりそれなりにシーズン毎におもしろみが増してきていて、やめられなくなりました。一回解体されたCTUも復活して、ジャックにも孫までできています。ここまで国に尽くしてきていながらあまり報いを得ていないジャックに最後くらいハッピーエンドは訪れるのか…。皆さんもぜひ、ジャックのドラマがどう終わるのか一緒に見届けませんか?
元アメリカ陸軍の特殊部隊に所属後、CIAに入り、その後CTUロサンゼルス支局で調査・諜報・捜査活動のリーダーを務めていた。だが、(シーズン1で)大統領暗殺を目論むテロリストに家族を誘拐され、CTUとしてテロを阻止する任務と家族のためにCTUを裏切らなければいけないという立場で苦闘する。そして、この事件に関わったことで彼の運命は大きく変わり、解決後もなお大事な人を危険にさらしたり、自身が大きな犠牲を払わなければいけない苦難と闘うことになる。状況がそうさせているのか、元々の性格なのか、ときに手段を選ばない過激なやり方が、周囲から恐れられ、信頼を揺らがすときがある。
本名はキーファー・ウィリアム・フレデリック・デンプシー・ジョージ・ルーファス・サザーランド。1966年12月21日生まれで国籍はカナダ。父は俳優のドナルド・サザーランド、母シャーリー・ダグラスも女優で、双子の妹がいる。子役としてテレビ出演をしていたが、映画の本格的デビューは1983年。『24 -TWENTY FOUR-』以外の出演作は『スタンド・バイ・ミー』『フラットライナーズ』『三銃士』『評決のとき』『フォーン・ブース(声の出演のみ)』『テイキング・ライブス』『ザ・センチネル/陰謀の星条旗』『ミラーズ』など多数。
『24 シーズン1』 |
『24 シーズン2』 |
『24 シーズン3』 |
リアルタイムでドラマが進行する、今までの常識を覆すドラマ構成で社会現象を起こしたシーズン1。馴染みのなかったCTU(テロ対策ユニット)という組織名や、CTUの電話の着信音もキャラクター並に認知度を獲得しました。誰が味方かわからずに窮地に陥ったジャック・バウアー。彼の今後の生き方を左右する大きな犠牲を払った原点が描かれています。 | 米国初の黒人大統領が誕生。アメリカに平和が訪れたかに思われたが、また新たなテロの危機が…。今度は核爆弾テロ。このシーズンでは視聴者も“24式”に慣れてきて、誰が裏切り者か黒幕かを嗅ぎ分ける見方も上達してきますが、作り手側も仕掛けに凝っています。まだまだハラハラドキドキで楽しめます。 | 次は細菌テロ。そして、CTUに娘のキムが勤務し、キムの恋人がジャックの相棒になったり、人間関係も複雑になってきます。それが捜査にも影響してしまいます。そろそろ観る前からパターンを予想して視聴者の脱落が出てきてしまいそうですが、観てみればやっぱりまだまだおもしろいです。それにしても自分なら親子で同じ職場、さらに社内恋愛は無理ですね〜。公私がなさ過ぎる。 |
『24 シーズン4』 |
『24 シーズン5』 |
『24 シーズン6』 |
CTUをクビになっていたジャックにクロエからSOSが届き、また事件解決に乗り出す。今度のテロは中国が絡んできます。そして、ジャックの恋人オードリーと、オードリーの父である国防長官の命が狙われます。自分が大事にする人物を犠牲にしてしまった過去を持つジャックはどう対処するのか…、なんだかんだ言ってまだまだ楽しめるシーズンです。 | 前シーズンから18ヶ月後。大統領暗殺犯として疑われるジャック。なぜなぜから始まって、なるほど〜となるが、さすがにシーズン5ともなると、いろいろなことが過激になってきます。そして、今回の黒幕には度肝を抜かれます。もうここまで来たら、どうしようもない!でも、ジャックは戦います。 | “あの人”が新大統領に就任。そして、これまで語られて来なかったジャックの親兄弟についても描かれます。黒幕の黒幕がまさかのまさかで…。もうこうなったら、いろいろ出してしまえ〜という気前の良さと言おうか、無茶ぶりな感じがありますが、ジャックの生い立ちの一部が語られるという部分では楽しめます。一人の人間、息子としてのジャック、国家のために戦うジャックの両面で揺れるジャックにご注目。 |
『24 リデンプション』 |
『24 シーズン7』 |
あらゆるテロリストに立ち向かってきたジャックですが、その敵はシリーズを追う毎に段々と大きくなってきています。また、この“リデンプション”は今までの流れを大きく変える過渡期の話であり、シーズン6からはいよいよ悪の中枢との戦いに的が定められていきます。ちょっとイベント的に作られた感はありますが、このエピソードを観た方がシーズン6以降をより楽しめますよ。 | 遂に誕生した米国初の女性大統領テーラー。彼女は今までの大統領とは違って、あらゆることで揺さぶりをかけてくるテロリストに一切屈しません。ただ内通者はホワイトハウスにまで及び、ジャックや仲間たちも隠密行動を取らざるを得ず…。いよいよクライマックスへ向けて敵が巨大になっていきます。ここまできたらファイナルシーズンまで観るしかないですね。 |
『24 ファイナル・シーズン』 |
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今回はいろんな人が暴走し、それが失態だったり、成功だったり、展開がかなり早くて激しいです。さすがにこれだけシリーズが続いてきたので、視聴者同様、劇中のキャラクターたちもテロのパターンや内通者の存在に先回りで察知して行動するので観ていて爽快。終盤はちょっと悲しい展開が続くけれど、今回は最後の最後まで気を抜けません。さらに今回はクロエとジャックの友情に焦点が当てられていて感動的なシーンがいくつも出てきます。ラストもほろっと来ちゃいました。 ここまでシリーズを通していろいろなパターンを見てくると黒幕の存在に驚くことはそれほどないけれど、いろいろな苦難に耐えて信念を通してきたテイラー大統領の心にも少し曇りが出てきて、最後にどうなるのか…という点が1つの見どころとなっています。最後のジャックと大統領の心の葛藤のなかに、本作の軸となる「正義の本質」「国の平和」についてのメッセージが込められているように思いました。ジャックが守ろうとする正義とテイラー大統領が築こうとする平和は、一見相性が良いように見えて、共存が危うくなる場面は究極の山場であり興味深いテーマでした。 とにかく、海外テレビドラマの人気に火を付けた『24』シリーズ。史上に残るおもしろさと斬新さだと思います。ありがとう、ご苦労さまと言いたいですね。 |
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2010.7.17/2010.12.30 TEXT by Myson