今回は映画好きもハマるに違いない海外医療ドラマをご紹介。海外医療ドラマと言っても、特徴はさまざま。感動系からダークなものまで、お好みに合わせて選んで下さい。
それになんとなくドラマよりも映画の方が大きな製作費をかけてスケールが大きく豪華だと思っている方も未だに多いかも知れませんが、映画に勝るとも劣らない製作費をかけて作られている海外ドラマは見応え充分です。豪華ゲスト出演もあり、映画界のスターがふいに登場するエピソードなどは映画ファンならお得感を感じずにはいられません。さらにドラマをいろいろと観るようになると、テレビ界でのスターも覚えてくるので楽しくなりますよ。
出演:ヒュー・ローリー/ジェシー・スペンサー/ジェニファー・モリソン/オマー・エップス/オリビア・ワイルド
ジェネオン・ユニバーサル・エンターテイメント
© 2008/2009 Universal Studios. All Rights Reserved.
シーズン5は、2011年5月25日よりレンタル&発売 *下記はセル用ジャケットです。
<ドラマの内容>
1話完結の謎解きドラマとしておもしろいだけでなく、シーズンを追う毎にキャラクターたちの人間関係に関わる展開がおもしろくなってきます。また傍若無人で口の悪いハウスは始め「ほんと嫌な奴!」と思ってしまいますが、ちょいちょい人間的に本当は優しい一面を持っていて、自分の弱さを理解しているからこそそれを隠すために必死なんじゃないか…とか共感できる面が見えてきます。
またチームとのやりとりもおもしろく、彼に段々慣れてくるメンバーたちの変化も笑えます。シーズン後半では新しいチームができたり、旧チームもハウスの近くで見守っていたり、見どころが増えてきますよ。
@1話完結の謎解きミステリー。毎度、難解な病状の患者を見事に治す。日常のふとしたことから、原因をひらめくハウスの天才ぶりと人間観察眼に驚かされる。
A口が悪く、傍若無人な性格でありながら、その性格で逆に人の心にストレートに言葉を投げかけ、大事なことを気づかせる…という展開が、ハウスというキャラクターの魅力になっている。いわゆる医療系ダークヒーロー。
B派手な外科医がメインのドラマとは違い、人間の環境や価値観、信仰心など、内面に通じる部分まで掘り下げていくストーリーが見もの。
@製作総指揮にブライアン・シンガーが名を連ねている。ブライアン・シンガー監督の代表作は『ユージュアル・サスペクツ』『ゴールデンボーイ』『X-MEN』『X-MEN2』『スーパーマン リターンズ』『ワルキューレ』『X-MEN:ファースト・ジェネレーション』など。
Aデヴィッド・モース(マイケル・トリッター役):本作ではシーズン3で麻薬捜査官マイケル・トリッター役で登場。彼は数多くの映画で名脇役として活躍しているので見覚えのある方も多いのでは?出演作は『危険な遊び』『ゲッタウェイ』『12モンキーズ』『ザ・ロック』『コンタクト』『交渉人』『グリーンマイル』『ダンサー・イン・ザ・ダーク』『ダブル・ビジョン』『ディスタービア』『パッセンジャーズ』『ハート・ロッカー』ほか多数。
Bオリビア・ワイルド(サーティーン役):SFアクション大作『トロン:レガシー』で謎の女性を演じた彼女はさらに映画界へ進出。2011年全米公開作品はヒュー・ジャックマン共演のコメディ“Butter”、ハリソン・フォード共演のアクション大作“Cowboys&Aliens”、2012年にはエリック・バナと兄妹の逃亡者を演じる西部劇“Kin”など、主要キャストとして活躍する。
■トーキョー女子映画部第5回部活・女子限定試写会/座談会レポート
■【女子の本音を公開】アンケート結果報告
出演:エレン・ポンピオ/パトリック・デンプシー/サンドラ・オー/キャサリン・ハイグル/エリック・デーン/チャンドラ・ウィルソン
ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン
©ABC Studios.
シーズン6はレンタル中、セルは2011年4月20日
*下記はセル用ジャケットです。
<ドラマの内容>
主人公グレイの視点を通して、外科医たちの日常を描いています。外科医としてのプライドのぶつかりあいや、複雑な人間関係、そして恋愛。生死といつも向き合う現場で起こる外科医たちの心の動きを絶妙に描いた人間ドラマは本当におもしろいです。そして、恋愛についてもどっぷりと描いているので、女子には見どころ満載。ありとあらゆる恋愛事情がいろんなパターンで出てくるので、どれか1つでも自分の状況に似ている立場が出てくると思います。
@恋愛の要素がかなり多く、院内恋愛なので関係はシーズンを追う毎にかなり複雑になっていく。でもいろいろなパターンが出てくるので、恋愛指南として参考になる部分も多い。
Aゲスト出演が豪華。映画俳優では、クリスティーナ・リッチ、クリス・オドネル、アビゲイル・ブレスリン、セス・グリーン、エリック・ストルツ、フェイ・ダナウェイなどが出演している。
Bエピソードの始まりと終わりにグレイの独白ナレーションがあり、哲学的視点を語っている。
@キャサリン・ハイグル(イジー役):メインキャストの中でも映画界での活躍が目覚ましい彼女。出演作は『恋に焦がれて』『暴走特急』『チャイルド・プレイ/チャッキーの花嫁』『幸せになるための27のドレス』『男と女の不都合な真実』『キス&キル』『かぞくはじめました』など。
Aパトリック・デンプシー(デレク役):以前から映画出演も多かった彼の主な映画出演作は『キャント・バイ・ミー・ラブ』『きっと忘れない』『アウトブレイク』『スクリーム3』『卒業の朝』『メラニーは行く!』『ブラザー・ベア2』『フリーダム・ライダーズ』『魔法にかけられて』『近距離恋愛』『バレンタインデー』など多数。
Bサンドラ・オー(クリスティーナ役):2003〜05年まで映画監督のアレクサンダー・ペインと結婚していた。彼が監督した『サイドウェイズ』にも出演。そのほかの映画出演は『ビーン』『プリティ・プリンセス』『フル・フロンタル』『トスカーナの休日』『ハードキャンディ』『ブラインドネス』など。
Cエリック・デーン(マーク役):以前からドラマを中心に活躍していた彼は2005年あたりから映画出演も増えている。出演作は『ザ・フィースト』『オープン・ウォーター2』『X:MEN:ファイナル ディシジョン』『マーリー世界一おバカな犬が教えてくれたこと』『バレンタインデー』『バーレスク』など。
Dケヴィン・マクキッド(オーウェン役):シーズン5よりレギュラー出演している彼の映画出演作は『トレインスポッティング』『グッバイ・モロッコ』『五線譜のラブレター』『キングダム・オブ・ヘブン』『ハンニバル・ライジング』『近距離恋愛』『パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々』など。
出演:ケイト・ウォルシュ/ティム・デイリー/オードラ・マクドナルド/エイミー・ブレネマン
ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン
©ABC Studios.
シーズン3は2011年7月6日レンタル開始、セルは7月20日
*下記はセル用ジャケットです。
<ドラマの内容>
人気ドラマ『グレイズ・アナトミー』からスピンオフしたドラマ。デレク・シェパードの元妻アディソン・モンゴメリーが、親友ナオミ・ベネット夫婦がロサンゼルスで経営するオーシャンサイド・ウェルネス・グループに移ってからの物語。不倫と離婚を経験しただけでなく、子供が産めないことが発覚するアディソン。世界有数の技術を持つ名医でありながら大病院を離れ、ロサンゼルスに心機一転、生活の場を変えたアディソンは、オーシャンサイド・ウェルネス・グループのやり方に慣れるまで苦労しながらも、やがて居場所を見つけていきます。アディソンとナオミが産婦人科系なので、より女性の問題に特化されている点で少し本家『グレイズ・アナトミー』とは見どころが異なります。30代後半以上の女性により刺さるストーリーだと言えます。あと、たまに『グレイズ・アナトミー』とのクロスオーバーするエピソードがあるので両方観るとより楽しめますよ。
@主人公のアディソン・モンゴメリーは、世界クラスの新生児外科医で、産婦人科医。妊娠、出産というテーマを軸に、人間の尊厳や命の重さ、女性の価値観などを描くストーリーは女性にとってかなり興味深い。
A30代〜40代の大人の悩みをテーマにした人間関係を医療現場を舞台に描いたドラマ。アディソン以外のキャラクターには小児科医、代替医療専門医、精神科医もいるので患者もさまざま。手術シーンよりも人間ドラマが見どころ。
B『グレイズ・アナトミー』からのスピンオフ。たまにクロスオーバーするエピソードもあり、両ドラマのファンにとってはより楽しめる展開が観られてお得感があり。
@ケイト・ウォルシュ(アディソン役):大学卒業後、日本でモデルをやっていた経歴もある彼女は『グレイズ・アナトミー』でブレイク。映画での出演は『天使のくれた時間』『トスカーナの休日』『ダイヤモンド・イン・パラダイス』『レギオン』など。
Aエネミー・ブレネマン:1995年に映画監督のブラッド・シルバーリングと結婚し、二人の子供がいる。出演作は『ヒート』『キャスパー』『デイライト』『彼女を見ればわかること』『ジェイン・オースティンの読書会』『88ミニッツ』『愛する人』など
Bロザンナ・アークエット:この女優は結構見覚えあるのでは?出演作は『グラン・ブル−』『ニューヨーク・ストーリー』『ニューヨーク恋泥棒』『パルプ・フィクション』『クラッシュ』『バッファロー’66』『隣のヒットマン』『デブラ・ウィンガーを探して』など多数。
出演:ディラン・ウォルシュ/ジュリアン・マクマホン/ジョエリー・リチャードソン
ワーナー・ホーム・ビデオ
<ドラマの内容>
手術シーンもグロくて、人間ドラマはエグく、セックスシーンも激しいという、今までの医療ドラマとはだいぶ雰囲気が違う本作。危ない患者が多く、知らず知らず手術してみたらとんでもない関係の人だったりで、関わりたくない世界に足を踏み入れてしまう主人公たちにハラハラドキドキの展開。また、主人公2人ショーンとクリスチャンとショーンの妻ジュリアは仲が良いのですが、昔クリスチャンとジュリアは関係を持ったことがある…というややこしい恋愛関係も絡んで、ドロドロした展開がおもしろいドラマです。
あと、クリスチャンとくっついたり離れたりするキンバー、セックス依存症患者の互助会でクリスチャンに知り合って妊娠するジーナ、ショーンの息子マットと年の差カップルになるアバ、切り裂き魔のカーバー事件を追うバイセクシャルのキット・マグロー捜査官など、激しい女、クレイジーな女が多く登場し、刺激的な展開を見せます。毒気や刺激が欲しい方はぜひ観て欲しい作品です。
@主人公が整形外科医。コンプレックスや容姿に異常なこだわりを持つ患者が登場し、ほかの医療系ドラマとは異質。手術シーンがグロくてエグく、人間ドラマもエグい。そこがおもしろい。
Aほかは主人公は一応1人で取り巻く人の群像劇という構成が多いが、本作は主人公が男2人。正反対の価値観を持ちながら親友である主人公2人があらゆる困難にぶつかっていく。
B欲望に渦巻く患者が多く登場し、また風俗や裏社会に絡む要素も多く、セクシャルな描写が多い。主人公たちもとんでもない罪を犯しており、ダークな面を持っている。
@ジュリアン・マクマホン(クリスチャン役):映画で印象的な出演は『ファンタスティック・フォー[超能力ユニット]』で悪役を演じている。そのほかにも『シャッフル』『ファンタスティック・フォー:銀河の危機』『RED/レッド』に出演。
Aジョエリー・リチャードソン(ジュリア役):この人見たことあるなと思った人もいるのでは?映画出演作は『ホテル・ニューハンプシャー』『嵐の中で輝いて』『101』『イベント・ホライゾン』『パトリオット』『マリー・アントワネットの首飾り』など。
Bファムケ・ヤンセン(アバ役):本作ではシーズン2で登場。多くの人の記憶にある代表的な映画出演作は『X-MEN』シリーズ。チームのなかのジーン・クレイを演じている。主な出演作は『007 ゴールデンアイ』『ザ・グリード』『ラウンダーズ』『セレブリティ』『パラサイト』『X-メン』『サウンド・オブ・サイレンス』『アイ・スパイ』『ハイド・アンド・シーク 暗闇のかくれんぼ』『X-MEN ファイナル・ディシジョン』『96時間』など。
いかがでしたでしょうか?どれも私がハマっているドラマです。海外ドラマは何シーズンも続くので観続けるのが大変と感じる方も多いと思いますが、逆に言うと、終わるのが寂しい…そんな感覚をぜひ味わいつつ楽しんで欲しいと思います。『サザエさん』など終わりようがないストーリーのロングラン作品を観てきた人は、それに比べたら、どうってことない話数ですよ(笑)。一度観始めたら止められない展開の各作品、中毒になっちゃってください。
2011.4.20 TEXT by Myson