世界中で絶大な人気を誇る“ガンダム”シリーズは、今ではいくつものシリーズがあり、長く歴史が続いている作品です。今回は本シリーズの人気キャラクター、シャア・アズナブルの幼少期からを描いた『機動戦士ガンダムTHE ORIGIN』をご紹介。一番最初のガンダム劇場版を観た記憶がうっすらある程度の、ガンダム初心者マイソンが鑑賞させて頂きました。あくまで初心者目線でご紹介していますので、私と同じくガンダムをあまり観たことがない方に向けての特集と思って頂ければ嬉しいです。
シャア・アズナブルPROFILE
シャア・アズナブルの本名は、キャスバル・レム・ダイクンで、ムンゾ自治共和国を率いるジオン・ズム・ダイクン議長の息子。父の急死後、ザビ家の政敵ジンバ・ラルの庇護下に入り、1度地球に逃げ、“エドワウ・マス”と名前を変えて身分を隠していた。その後、再び命の危険にさらされ、テキサス・コロニー(宇宙空間にある居住区)に移住。そこで運命的な出会いを果たし、“シャア・アズナブルとして”、後に、ジオン公国軍のエースパイロットとなる。
本シリーズについて
1979年に放送を開始した『機動戦士ガンダム』は、その後のアニメ史に大きな影響を与えた大ヒットアニメとして、日本だけでなく世界中で絶大な人気を誇っているが、本作“THE ORIGIN”シリーズは、同作にキャラクターデザインとアニメーションディレクターとして参加した安彦良和が、漫画家として描いた累計1000万部の大ヒットコミックス『機動戦士ガンダムTHE ORIGIN』の待望のアニメ化作品。漫画の著者である安彦良和が25年ぶりにアニメ業界に復活し、総監督、キャラクターデザイン、絵コンテを担当。自身が最も思い入れの深いシャアとセイラの兄妹の過去から、ジオン独立戦争の開戦に至る物語を描いている。新たに語られる、まだ誰も観たことがない宇宙世紀の“原点=オリジン”。シャア・アズナブル誕生の秘話が、今明かされる。
※以下、章が進むにつれてのあらすじが書いてあるので、ネタバレ事項が含まれます。
機動戦士ガンダムTHE ORIGIN T
第1話:青い瞳のキャスバル
宇宙世紀0068年、サイド3ムンゾ自治共和国。宇宙に進出した人の革新を説くジオン・ズム・ダイクンは、地球連邦政府からの完全独立を宣言しようとした議会檀上で突如倒れ、帰らぬ人となった。ダイクンの死後、彼の側近ジンバ・ラルはザビ家陰謀説を唱えるが、サイド3ムンゾの実権を掌握しようと企むデギン・ソド・ザビ率いるザビ家の暗躍は加速。ダイクンの遺児であるキャスバルとアルテイシアも命の危険にさらされ…。
幼くして、既に凛々しく、高貴な少年キャスバル(後のシャア)に、すぐに共感してしまいました。彼は“青い瞳”だということが、のちのちキーポイントになってくるので、覚えておいてください。
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第2話:哀しみのアルテイシア
キャスバル達がサイド3、ムンゾ自治共和国を脱出して3年後の宇宙世紀0071年。キャスバルとアルテイシアの兄妹は、ジンバ・ラルと共に地球に逃れ、テアボロ・マス家に身を寄せていた。2人はエドワウとセイラという名で平穏に暮らしていたが、彼らを追うザビ家の魔の手が、再び迫りつつあった。その頃、サイド3はジオン自治共和国と国名を変え、ザビ家が実権を掌握。同時に地球連邦軍に対抗するため、新兵器モビルワーカーの開発に着手していた。
裕福な家庭に引き取られ、名前を変えて身を隠していたキャスバルとアルテイシアですが、またも命を狙われ、不憫でなりません。そして、兄妹が悲しみにくれる出来事も起こるので、ますます暗い運命に突き進んでいきます。そして、自分と瓜二つの青年に出会ったキャスバルは、この機を逃しません!
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第3話:暁の蜂起
宇宙世紀0074年。テキサス・コロニーを離れたエドワウ・マス(キャスバル)は、自分に瓜二つの青年シャア・アズナブルになり代わり、ジオン自治共和国国防軍士官学校に入学。同期となったザビ家の御曹司ガルマと親交を深め、次第に2人は学生達からも一目置かれる存在になっていく。そして宇宙世紀0077年、遂に学生達はジオン自治共和国の独立をかけ地球連邦軍治安部隊に対し武装蜂起。でもその裏にはシャアの復讐のシナリオがあった…。
彼は復讐への準備に取りかかります。いよいよ、ここから“シャア”としての人生が始まりますが、なぜ“シャア”になり、ゴーグルを付けるのかが、ここで明かされます。
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第4話:運命の前夜
“暁の蜂起”の後、地球に向かったシャアは、不思議な力を持つ少女、ララァ・スンと出会う。そして再びジオン自治共和国の軍に入り、モビルスーツを操縦していた。一方、RX-78開発計画を推進するアムロの父テム・レイは、ジオンのモビルスーツ開発の重要人物であるミノフスキー博士の亡命を助けるため月へ向かうが、そこでシャアほかジオン軍の攻撃を受ける。そして宇宙世紀0079年。地球から最も遠い宇宙都市サイド3はジオン公国を名乗り、地球連邦政府に独立戦争を挑む。
マスコミ向けの完成披露試写会で鑑賞したので、大きなスクリーンで観ることができました。劇場のスケールで観る本作は格別でしたが、鑑賞前の挨拶で、サンライズの方が登壇され、何年もかかって創り上げてきたと涙ぐみながら話していた姿を見て、またなんとなく来場している皆さんがすごくこの作品を待ち望み、温かく見守っている雰囲気を肌で感じて、やっぱりガンダムってすごいなと思いました。そんな感動も良い刺激となって、なお楽しめた今作。成長したシャアが本当にカッコ良い!惚れてまうやろ〜(笑)。
2016年11月19日より2週間限定劇場公開/ブルーレイ・DVDは2016年12月9日に発売
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©創通・サンライズ
ガンダムは絶大な人気があり、シリーズもたくさん、ストーリーも膨大ということで、逆に一度も観たことがない人にとってはハードルが高く感じるかも知れませんが、この“THE ORIGIN”シリーズから観ても楽しめると感じました。結局本シリーズを観ちゃうと、この背景が気になり他も観てみたくなりますが、まずは本シリーズだけでも試しに観るというのでも全然オーケーだと思います。女子でも楽しめる作品なので、ぜひお試しを。
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