4月よりMBS/TBS系のドラマイズム枠で放送開始される、人気ゲームシリーズ“ファイナルファンタジー”を題材とした初の実写ドラマ、『ファイナルファンタジーXIV 光のお父さん』で主演を務める千葉雄大さんにインタビューしました!本作は、千葉さん演じるゲーム好きなサラリーマンのアキオが、大杉蓮さん演じる寡黙な父親の博太郎とオンラインゲーム“ファイナルファンタジーXIV(以降、FF14と表記)”の世界で、正体を隠したまま交流を深めていくという、父と息子の絆を描いた物語。実写部分とゲーム画面という2つのパートで構成され、観ている側もオンラインゲームの世界観を楽しめるという新感覚ドラマです。千葉さんのファンはもちろん、ドラマファンやゲームファンも注目する本作の見どころや、撮影現場の様子などを伺いました!
PROFILE
1989年3月9日生まれ。宮城県出身。血液型O型。2010年にドラマ『天装戦隊ゴセイジャー』の主演に抜てきされ俳優デビュー。主な映画出演作に『幕末高校生』(2014)、『アオハライド』(2014)、『黒崎くんの言いなりになんてならない』(2016)、『モヒカン故郷に帰る』(2016)、『殿、利息でござる!』(2016)などがある。公開待機作は、『ReLIFE リライフ』(2017)、『帝一の國』(2017)、『兄に愛されすぎて困ってます』(2017)、『亜人』(2017)など。第40回日本アカデミー賞では新人俳優賞を授賞。
ミン:
千葉さんご自身は、普段からよくゲームをされるのですか?
千葉雄大さん:
正直に言うと、これまで積極的にゲームをしてきたほうではないのですが、この作品の出演が決まって、撮影前にFF14をプレイしたんです。僕が知っていた頃のファイナルファンタジーはドット絵のイメージだったので(笑)、背景やキャラクターの表情のリアルさに驚きましたし、プレイヤー同士でチャットが出来ることも知らなかったので、すごくハマってしまって。ゲームって一人でやりがちなイメージでしたけど、FF14なら助けてくれる人が現れたり、近くにいる人と協力してプレイしたりもできるので、すごく繋がりのあるツールなんだなと思いました。
ミン:
撮影前に原作ブログを読まれたり、原作者のマイディーさんとお会いしたりはしましたか?
千葉雄大さん:
原作ブログは最初から最後まで読みました。マイディーさんにはFF14をプレイする際にガイドもしていただきましたし、撮影現場にも来てくださったので、実際にお話もしました。ブログの文章もすごくお上手ですが、話していても感じたことを言葉にする力にとても長けていらっしゃる方だと思いました。
ミン:
大杉漣さんとの共演についてお聞かせください。
千葉雄大さん:
数々の映画やドラマで拝見してきた大先輩ですし、クランクインがいきなり親子のシーンだったので、はじめはとても緊張していたんですが、すごく優しくしていただいて。撮影日数もスタッフの数も多くなくて、誰もが両手いっぱいに仕事を抱えている状態でしたが、大杉さんがユーモアたっぷりに現場を引っ張ってくださったので、終始穏やかな現場でした。本当に器の大きい方で、あらためて尊敬しましたし、親子として共演できたことに心から感謝をしています。
ミン:
本作の野口照夫監督が「千葉さんは人柄も演技も最高で、笑いのセンスも兼ね備えている」と絶賛されていましたが、自分から笑いを取りにいくタイプですか(笑)?
千葉雄大さん:
いやいや、取りにはいかないですよ(笑)。ただ、僕自身はコミカルな作品が好きだし、そういう役が今までも多かったので、クランクイン前に監督と演技について話した際にコミカルに演じることを提案してみたんです。そしたら、監督が「とりあえず、最初は思った通りにやってみてください。そこから引き算するんで」とおっしゃったので、1回目はアドレナリン全開でやってみたんですよ。そのことを言われているんじゃないかな。いつも、やり過ぎちゃうんですよね(笑)。
ミン:
劇中では、アキオが正体を隠してお父さんに近づくことで、これまで知り得なかったお父さんの本音を聞くことができます。もし、千葉さんが、アキオのように正体を隠して誰かの本心を聞き出すとしたら、誰のどんな気持ちを聞いてみたいですか?
千葉雄大さん:
わりと人の目が気になるタイプなので、いろいろな局面でそう思いますよ。例えば、映画の舞台挨拶で、会場の皆さんが和やかに反応してくださっても、本当のところはどうなんだろうとか(笑)。同じように、自分の家族が僕の仕事をどう思っているか、聞いてみたいですね。
ミン:
ゲームの中では、現実と立場が逆転して、息子であるアキオがお父さんを導く存在になりますが、ご自身が大人になって、ここは親御さんに追いつけたな、追い越したな、と思うようなことはありますか?
千葉雄大さん:
うちの父と母は普段からすごく仲が良いですが、それでもまぁ、たまにはいろいろあるじゃないですか(笑)。そんな時に、父や母がそれぞれ僕に相談してくれるようになりました。ほかにも、大人として僕の意見を求めてくれていると感じることが多くなってきて、それはとても嬉しいですね。
ミン:
ご家族はとても仲が良いのですね。
千葉雄大さん:
そうですね。自分が小学生くらいまでは、わが家にはパジャマパーティーという文化がありまして(笑)。夕食のあと、全員パジャマに着替えてテレビゲームのある部屋に集まって家族でやったりしていました。僕はお菓子の盛り付け担当で、クラッカーにチーズをのせて父のおつまみを作ったりするのが好きでした(笑)。
ミン:
ほほえましい家族の光景ですね(笑)。最後にドラマの見どころを思いっきりアピールしてください!
千葉雄大さん:
原作がブログだったり、ゲーム画面の中でストーリーが展開されたりするところはすごく“今どき”というか現代的ですが、描かれているのは父と息子の普遍的な愛情で、その対比がおもしろいと思います。思春期から大人になるにつれて、小さい頃に一緒に遊んだテンションで父親と接することが少なくなっていく寂しさや、社会人として働くなかで感じる苦労やもどかしさなど、共感していただける部分もたくさんあると思いますので、ぜひご覧になってください!
2017年2月23日取材&TEXT by min
MBS:4月16日(日)スタート 毎週日曜24時50分〜
TBS:4月18日(火)スタート 毎週火曜25時28分〜
監督:野口照夫
出演:千葉雄大/大杉漣/馬場ふみか/袴田吉彦/長谷川初範/石野真子
オンラインゲームが大好きなサラリーマンのアキオは、これまで仕事一筋だった父の博太郎が突然仕事を辞めてきた理由を確かめるため、子どもの頃に一緒に遊んだゲームシリーズの最新作“ファイナルファンタジーXIV”をプレゼントする。なんとかゲームをプレイさせることに成功したアキオは、正体を隠したままゲームの世界で博太郎に近づく。相手が息子とは知らず、ゲームの世界にハマっていく父。 相手が父だと知りながらも自分の本性は決して明かさない息子。互いに“秘密”を抱えつつ、ゲームの世界で距離を縮めていく2人。ぎこちない関係だった親子はオンラインゲームを通じて再び絆を取り戻していくが…。
©2017 『一撃確殺SS日記』・ファイナルファンタジーXIV/『ファイナルファンタジーXIV 光の父さん』製作委員会