今回は、江戸川乱歩の“少年探偵団”シリーズを原案に映画化した本作で主人公の小林を演じた、小澤廉さんにインタビューをさせて頂きました。本作は推理ものですが、筋肉のお話から、うどん屋さんのお話まで、いろいろ聞いちゃいました(笑)。
PROFILE
小林芳雄役:小澤廉(おざわ れん)
1991年8月12日、神奈川県生まれ。2013年にエンターテインメント集団B2takes!(ビートゥーテイクス)に加入。同年10月に『仮面ライダー鎧武/ガイム』のラット役でテレビドラマ初出演、俳優デビューを飾る。以降、舞台“あんさんぶるスターズ!on stage” “おそ松さんon STAGE〜SIX MENS SHOW TIME〜”など舞台を中心に活動。2015年に出演した舞台“ダイヤのA The LIVE”では、主演を務めたことで話題となり、2.5次元俳優の一人として人気を博す。
映画では『ゲバルト』(2013)『マジックナイト』(2014)などがあり、2018年12月には、単独初主演作『新宿パンチ』の公開も控えている。
マイソン:
今回小林役を演じるにあたって、江戸川乱歩の作品を読んだりされましたか?
小澤廉さん:
明智探偵事務所、少年探偵団の「妖怪博士」、この作品の原案となったものは読みました。
マイソン:
原作で描かれているキャラクターはどれくらい意識されましたか?
小澤廉さん:
年齢は小林とだいぶ離れてしまっているので、そこは置いておいて、小林の冷静なところとか、天才肌なところを出せていけたら良いなと思いました。でも実際、僕が演じた小林は、あまり天才肌な部分は見せていなくて、実は少年探偵団の他のメンバーや、明智先生に助けられて、答えに導かれていくという感じなんです。そこがこの作品のミソで、仲間に助けを求めるというのは恥じゃないし、やっぱりいろいろな人達に助けてもらうと、不可能だと思っていたことが可能になる。その絆を大事にしている小林というキャラクターを演じられたのが、すごく楽しかったです。僕も人と人との繋がりを大切にして、互いに思いやれるような関係でいたいなって思うんです。相手が傷つくかも知れないけど、相手のためを思って言うべきことは言い合えるみたいな。そこまでの関係性を築くのって結構大変だけど、仲良くなったからこそ言えるって、かけがえのないことだと思うんですよ。そんな友達がたくさんいたら、人生は幸せで豊かなものになるんじゃないかなって、この映画で再確認しました。
マイソン:
それはB2takes!のコンセプトとリンクしているような。
小澤廉さん:
そうですね。僕らも仲が良くて、ケンカもたまにするんですけど、互いがわかりあっているというのは、B2takes!の強みでもあるなと思います。
マイソン:
素敵な関係ですね。今回は香川県で撮影されたそうですが、思い出に残る食べ物とか、場所はありますか?
小澤廉さん:
骨付鳥を初めて食べて、すっごく美味しかったんです。塩加減、こしょう加減がめちゃめちゃ良くて、香川県ってうどんで有名だと思っていたんですけど、骨付鳥も美味しいんだなって。
マイソン:
名産なんですか?
小澤廉さん:
名産なんですよ。うどんもやっぱり美味しくて、結構食べていたんですけど、映画『UDON』のモデルになった“なかむら”っていううどん屋さんに以前行ったことがあって、今回メンバーを連れて行ったら、臨時休業だったんですよ(笑)。
マイソン:
天然さんですね(笑)。
小澤廉さん:
確かに(笑)。調べてから行けよって。
マイソン:
ハハハハ(笑)。で次にすごく変な質問ですみません!私がマッチョ好きなので、トーキョー女子映画部のサイトで、マッチョ俳優とかマッチョなシーンとかをよく取り上げているんです。
小澤廉さん:
上裸のシーンですね(笑)。
マイソン:
そうです(笑)!「こんなシーンで?」という感じで出てきましたが、やっぱりファンが喜ぶだろうっていう狙いもあるのかなと思いつつ、男性は肉体美を見せるって、どういう感覚なんですか?
小澤廉さん:
そうですね、もっと鍛えておけば良かったなと思うくらいですかね(笑)。
マイソン:
やっぱり見られると思ったらプレッシャーはありますか?
小澤廉さん:
少なからずありますね。恥ずかしさっていうのは僕はあんまりないですけど、人に寄ると思います。
マイソン:
洋画アクションとか特に、やけに何度も俳優さんに脱がせるねと思うこともあるんですけど(笑)、もし小澤さんだったら、気にしませんか?
小澤廉さん:
気にしないですね。男は遺伝的に組み込まれているんですかね(笑)。石器時代から上裸ですもんね。下だけ隠している感じだから、恥ずかしいっていう概念は遥か昔に置いてきたんじゃないですかね。
マイソン:
じゃあ普通に観て大丈夫ってことですね(笑)?
小澤廉さん:
全然大丈夫です!
マイソン:
ハハハハ。普段から鍛えてるんですか?
小澤廉さん:
筋トレは気が向いた時にやるんですけど、やっぱり長続きしないんですよね。僕は高校時代に結構鍛えたので、その遺産で若干筋肉がある程度なんです。この撮影をした時もパンプアップして、何とか見せ物にしたんですけど、もっと鍛えておけば良かったなって思いました。
マイソン:
いえいえ、立派に引き締まってました。
小澤廉さん:
僕のチャームポイントの鎖骨が、余すことなく映っていたので、そこは結構満足です。
マイソン:
高校の時は何のスポーツをされていたんですか?
ヘア&メイク:金田紗世子 スタリスト:水野遼平 |
小澤廉さん:
ダンス部です。創作舞踊っていうモダンダンスです。先輩が結構厳しくて、筋トレが激しかったんですよ。毎日倒立1分間を部の習慣にしていて、男性は壁なしでずっと1本の木みたいに逆立ちして、それで肩周り、腕周り、背筋とかが鍛えられましたね。
マイソン:
全身使いますもんね。
小澤廉さん:
そうですね。集中力もいりますし。
マイソン:
すみません。筋肉の話でこんなに深掘りして(笑)。では最後に、今後の目標を教えてください。
小澤廉さん:
そろそろ恩返しをしていきたいです。今までは右も左もわからなかった小澤廉が、いろいろな人達にいろいろなことを教えてもらって吸収してここまでこられたので、関わってくださった皆さんが誇れるような小澤廉になりたいなって思います。人生の目標は、器を大きくすること。あまり怒らないようにして、悩んでいる人や困っている人がいたら助けられるくらいの技量を持って、そういう大きなカッコ良い男になっていきたいなと思います。
マイソン:
ありがとうございました!
2018年8月28日取材&TEXT by Myson
2018年10月12日(金)よりユナイテッド・シネマ豊洲、イオンシネマ名古屋茶屋、イオンシネマ宇多津ほかにて全国順次公開
監督:名倉良祐
出演:小澤廉/寺坂頼我/飯山裕太/奥山ピーウィー/あつし/IGU/しだっくす/中島拓斗/わたる/森勇翔/的場華鈴/八木景子/大川裕明/小西麗菜/虫狩愉司/前田希美/小木茂光
配給:キャンター
現代なのか過去なのかわからない日本のどこかでひっそりと探偵業を営む“明智探偵事務所”。怪盗二十面相の始末に追われ、主人の明智小五郎が長らく不在のなか、助手の小林芳雄と彼を慕う井上一郎、そしてなぜかいつも事務所にいる花咲マユミが留守を預かっていた。そんなある日、行方不明の娘の捜索依頼が舞い込んでくる。
公式サイト 映画批評&デート向き映画判定
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