映画のお仕事は、監督・女優以外にも数え切れないほどの種類があります。プロデューサー、照明、音響、衣装、メイク、宣伝、劇場営業…。映画を作る現場から、映画をユーザーに届けるところまで、さまざまな現場で働く女性にお会いする機会があれば、お話を聞いて、現場の状況などを掲載できればと思います。
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人気シリーズ2作目となる本作について、ダヴ(写真右)は「関わっている私達全員が心を注いで、全力投球した作品です。もし3作目ができるとなっても、今全力投球したので3作目を考えるのがちょっと大変かなと思うくらいです(笑)」と語るほど、ストーリー、音楽、パフォーマンス、アクション、全てがパワーアップ!ヴィランの子どもに生まれながらも、自分らしさ、なりたい自分を探す主人公のマル、イヴィをお2人はどういう気持ちで演じたのでしょうか?来日したお2人は、最高にキュートな笑顔で取材に応じてくれました。
<PROFILE>
マル役:ダヴ・キャメロン(写真右)
2012年にデビューし、ディズニー・チャンネルの『うわさのツインズ リブとマディ』で演じた双子役で一躍人気者に。”最強の小悪魔フェイス” ”イマドキ妖精顔”で話題を呼び、Instagramのフォロワーは1400万人を誇る。
イヴィ役:ソフィア・カーソン(写真左)
歌唱力が高く、2017年アメリカ独立記念日には、アメリカの国歌を歌い上げた。英語、スペイン語、フランス語が堪能。Instagramでは、820万人のフォロワーがいる。
マイソン:
ディズニー作品で、しかも有名なキャラクターの娘役というのはすごくプレッシャーがあったのではないですか?本作に出てから何かご自身のモチベーションや考え方の変化などはありましたか?
ダヴ・キャメロン:
確かにあまりによく知られて尊敬されているキャラクターの娘役を演じるということで、プレッシャーがあるかなと思ったのですが、逆にそういう方向にもっていくのではなく、自分にプレッシャーをかけないようにして、役に臨みました。マレフィセントというキャラクターは皆さんご存知で、既に演じられていますが、マルというキャラクターは誰もまだ演じていないので、私自身の解釈でマルという人間を演じていきたいという思いがありました。ですので、人々がこういうものを望んでいるという考えとしては捉えませんでした。また、私自身役者として、より親切になるというか、自分が役を演じるときに役に対して人を育むのと同じように、役を育てていくという気持ちもあります。その役がちゃんと呼吸できるように作り上げていかなくてはいけないし、必要であれば泣かなくてはいけなかったり、その感情をちゃんと表現しなくてはいけないので、まるで友人に接するような感じで、役作りに取り組んでいます。それは自分の演じるマルだけではないのですが、同情、共感ができるように役に接しているので、それによって私自身にももっと優しくなれますし、役に対しても優しくなれると感じています。そういうところで感情移入ができて、周りの人間にも優しくなれるのだと思います。
マイソン:
善悪の問題を越えて、自分にとってどういうアイデンティティが必要かというところが今回テーマだと思いましたが、このシリーズに出演して自分のなかで何か発見したことはありますか?
ソフィア・カーソン:
とても良い質問だと思います。俳優というのはいろいろな人になりきるわけですよね。誰かになりきることで、自分では気付いていなかった自分を発見することがよくあります。特にこのイヴィというキャラクターは非常に傷付きやすい部分があるんです。でもそういう部分が自分の中にもあるんだっていうことに今回気付かされました。
マイソン:
イヴィの得意分野はファッションで、劇中でもとても可愛い衣装がたくさん登場しましたが、演じていて「これはすごい!!」とテンションがあがった衣装はありますか?
ソフィア・カーソン:
イヴィの衣装は全部持って帰りたいと思っています(笑)。イヴィはこのなかでファッションリーダーですよね。今回監督が、私のファッションセンスも取り入れてくださいました。私が大好きな、すごくクラシカルで時代を超えたもの、でもエッジが効いたもの、つまり現代的なグレース・ケリーを意識しました。特にロスト島で着ていた戦士のプリンセスみたいな衣装が好きです。
ダヴ・キャメロン:
この作品で言っているように、どういうところでどういう関係でどういう出所であっても、人というのはなるべくようになるものです。私はどちらかというと幼少時代に困難な経験、悲しい体験をしているのですが、「それに影響されたり囚われることなく育ちたい」「そういうことに影響されない人間になりたい」と思っていました。自分の人生をきちんと生きたいと思いましたし、ちゃんと自分のことも大切にしていきたいと思ったんです。私自身がまるで自分の家族のようになり、周りの人にも優しくしようとしてきました。なので、私は常に感謝の心を持って笑顔で人に接したいし、生きていくなかで明るいほうを見るのが良いと思ったんです。闇を知ってその闇のなかで敢えて留まって生きるということではなく、やはり光を見て楽しく幸せに生きるほうがもちろん良いと思って生きています。
ソフィア・カーソン:
今自分らしさとは何であるかを毎日学んでいる段階です。自分をより知るという作業をしているのですが、核の部分で自分はとても幸せで恵まれていると思いますし、それを使ってできるだけ良いことに繋げたいと思っています。私をフォローしてくださっている女の子達がたくさんいるということで、やはり自分は美しくあり、自分を愛するということがとても大事だと思います。自分にはいろいろな可能性があると信じることが大事だと、伝えたいです。
2017年10月13日取材&TEXT by Myson
2017年10月21日ディズニー・チャンネルにて日本初放送
2017年11月22日DVD発売&レンタル開始/デジタル配信開始
監督:ケニー・オルテガ
出演:ダヴ・キャメロン/ソフィア・カーソン/ブーブー・スチュワート/キャメロン・ボイス/ミッチェル・ホープ
ロスト島出身のマル、イヴィ、ジェイ、カルロスは、すっかりオラドン合衆国の生活にも慣れてきたが、ベンの恋人になったマルは、正式に王室の一員となることへのプレッシャーに押しつぶされそうになっていた。自信をなくしてしまったマルは、ロスト島へ帰るが、そこにはオラドンに呼ばれなかったことを妬み、マルに復讐心を抱く、アースラの娘ウーマ達が待っていて・・・。
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