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トーキョー男子映画部第1回部活実施報告
『ダウントン・アビー』
2014年8月6日DVDリリース
NHK総合にて2014年5月11日より放送開始
2014年1月28日部活実施
TSトーキョー社内にて
鑑賞会&座談会
メーカーサイト
NHK海外ドラマHP
作品詳細
テレビドラマ批評ついに男子映画部第1回部活を実施!今回は世界中で社会現象を起こしているイギリスのテレビドラマ『ダウントン・アビー』シーズン1の第1話を鑑賞しました。男子だけで観ている風景が新鮮でしたが(笑)、座談会でも「男子はそう観るんだ」というおもしろい意見がたくさん出ていました。
今回は男女ともに同じドラマを鑑賞し座談会を実施しているので、女子の座談会の様子と比較してみてください。→女子の座談会ページはこちら
※一部、ネタバレする箇所があります。
こういうタイプのドラマを観ない男子でも続きが気になる!
マイソン:では感想をお願いします。
Aさん:僕はこのドラマのことを知りませんでしたが、観始めたらすぐに昔のイギリスにタイムスリップした気分になれました。衣装、髪型、お屋敷、小道具とか細かいところも観ていて楽しかったです。ぜひ続きも観てみたいです。
マイソン:Aさんは普段、海外ドラマは観ますか?
Aさん:あまり観ないのですが、昨年『glee/グリー』を観たら結構おもしろいなと思って、今回も海外ドラマということで興味がわきました。
Bさん:僕は普段はドラマや映画は、戦争ものやゾンビものを観る方が多くて、こういうシリアスなタイプの作品はあまり観ません。だから最初は話の流れに付いていくのがちょっと大変でした。でももう一回1話を観て続きも観てみたいなと思います。
マイソン:普段激しい系を観る方としてはこのドラマは新鮮でしたか?
Bさん:そうですね、普段は『ウォーキング・デッド』とかを観ているので、たしかにいつも観ているジャンルではないのですが、このドラマの続きは気になります。
Cさん:僕は結構おもしろいと思いました。最初は登場人物が多くて少し入りづらい感じがしましたが、セットや衣装が細かくできているところが見どころだと思いました。あとは貴族と使用人の生活を描いた作品って少ないし、敢えてそこを描いているのが生々しくて観ているうちにおもしろいなと思いました。
Dさん:僕は『日の名残り』という映画と同名小説が好きで、その作品では貴族の没落を描いていて、このドラマと雰囲気が通じるものがあって楽しめました。あと、足を引っ掛けるとか幼稚とも思える場面は、世界共通なんだなって。でもああいう狭い社会の人間関係は、女性の方が関心があるのかなと思いました。それとちょっと気になったのは美人があんまり出てこなかったところですね(笑)。
マイソン:女子もイケメンのことを話していましたが、男子もやっぱり美人が出ていて欲しいってことなんですね!Eさんはどうでしたか?
Eさん:僕は普段、海外ドラマはあまり観てなくて、最後に観たのは『プリズン・ブレイク』くらいです。今回の作品はわりと好きな時代設定で、衣装やセット、生活様式とかディテールが凝っていて当時の様子が随所に観られたのが好印象でした。
マイソン:男性も衣装や内装が気になりますか?
Eさん:好きな人はやっぱり目に付くんじゃないでしょうか。「あの家具良いな」とか「お金かけてやっているんだな」とか。
Fさん:僕は海外ドラマをよく観る方なんですけど、こういったドラマは登場人物が多くて理解するのが難しくて途中でやめちゃうパターンが多いんです。でもこの作品はどちらかと言うと昼ドラっぽいところもあって、何回か観ていくうちにハマっていくタイプなのかなと思いました。最後は海外ドラマにありがちな、敢えて中途半端に終わる感じが上手いので僕も続きが観てみたいなと思いました。
Gさん:魔法が使えるか使えないかの違いで『ハリー・ポッター』みたいだなって思いました。貴族の主従関係の世界を知らないので、そういう意味では観たいなと。あと100年前のイギリスの歴史とか、執事の裏方を観られる機会もなかなかないので興味があるなと思いました。
マイソン:じゃあこのドラマの世界観に興味があるということですか?
Gさん:そうですね、興味があります。大河ドラマの『江〜姫たちの戦国〜』とか『大奥』とか、ああいう世界も以前、我々は知らなかった世界でしたよね。そういうところに着眼点を置いたドラマって日本でもあまりなかったから、その海外バージョン的な感じで楽しめるのかなと。
マイソン:次は観てみたいですか?
Gさん:えぇ、ぜひ!すごく興味があります。料理とかももっと観てみたいですね。
親近感を覚えるのは使用人だけど気になるのは貴族!?
マイソン:今回観てみて一番気になるキャラクターは誰ですか?
Eさん:キャラクターで言うとトーマス(下僕)です。あとはベイツ(伯爵付従者)に好意を抱いているように思えたメイド長のアンナが気になります。
マイソン:男性でも恋愛要素は気になりますか?
Eさん:気になりますね。「この2人はどうなるなんだろう」とか「たぶん上手くいかないのかな」って思います。
Hさん:僕はやっぱりベイツさんが気になりますね。1話だけ観るときっと良い人なんだろうなって思うんですけど、もしかするとワルになっちゃうかもわからないし、そういうのも含めて気になります。あとは船で亡くなった元相続人がもしかしたら生きていて、あとで出てきてごちゃごちゃするのかなと。
マイソン:いろいろと想像を膨らませて観ていたんですね!
Cさん:グランサム伯爵とベイツさんの過去がこれから語られるっていうところで、一番気になるのは伯爵です。あとは三姉妹(伯爵の娘)の長女が失恋しちゃったようだけど、彼女次第でこのドラマはどうにでもなりそうですよね。
Gさん:僕はバイオレットさん(先代伯爵未亡人)が気になります。やっぱりああいう方って力がありますからね〜。
Aさん:僕もバイオレットさんが気になります。一番年配なのでこれから仕切っていくのかどうか、コーラさん(伯爵夫人)とバイオレットさんのやり取りも興味があります。ただ1話だと三姉妹が全然活躍していないので、これからなのかなと思います。
マイソン:使用人よりも貴族の方が気になりましたか?
Aさん:親近感を覚えるのは使用人の方で応援したい気持ちはあるんですけど、興味があって観てみたいのは貴族です。
Iさん:僕は三姉妹の次女ですね。彼女が今後どう不幸になっていくのか注目したいです。
Fさん:僕はベイツさんです。この人はいろいろな過去を持っていそうだし、何かやるんじゃないかっていう期待感があります。あとはデイジー(台所手伝い)がどうなっていくのか気になります。
Jさん:デイジー気になりますよね。トーマスとオブライエン(伯爵夫人付侍女)が絶対に成功しないのはわかるから、デイジーがどこかで一発やるんだろうなって思います。それがどんな入り方をしていくのかが気になります。
マイソン:デイジーは脇役な印象でしたが、意外と皆さん気になっているんですね!
男子はドロドロ系ってどう思う?
マイソン:すごくドロドロっていうのがこのドラマの特徴の一つでもあるんですが、男性はドロドロ系ってどうですか?
【ドロドロでも良い=4人、ドロドロはダメ=6人】
マイソン:ダメな人は理由は何ですか?
Dさん:同じことの繰り返しで、行ったり来たりするだけだからですね。「前もあったこの流れ」みたいな。あとはすぐに別の人とくっついたりとか、“話のための話”がムカつくんですよね(笑)。
マイソン:じゃあこざかしいやり取りが面倒くさいということですか?
Dさん:そうですね。映画なら2時間くらいだからドロドロがあっても我慢できるんですが、ドラマだと話数が多いのでこれがずっと続くと思うとちょっと重いかなと。
Iさん:映画だとドロドロしててムカつく奴はすぐにいなくなりますしね(笑)。
マイソン:なるほど〜。ではこのドラマはどんな人に向いていると思いますか?
(複数回答あり)
【20代までの女性=1、20代までの男性=0、30〜40代の女性=7、
50代以上の女性=8、30〜40代の男性=2、50代以上の男性=5、主婦=6】マイソン:ありがとうございます。ちなみにこの作品を観て想起させられる作品はありましたか?
Dさん:話そのものはわかりませんが『渡る世間は鬼ばかり』はこういう感じなのかなって思いました。あとは『日の名残り』もそうですね。
Bさん:空気感という意味では『白い巨塔』ですね。
Dさん:あとは権力争いの感じとかは『華麗なる一族』の感じに近いのかなと思います。
マイソン:たしかに雰囲気はそんな感じですよね。これからこのドラマがどうなるのかぜひ観てみてください。今日はありがとうございました!
男子がズラッと席に着くと一見会議のようでしたが(笑)、座談会がスタートするとだんだんと緊張がなくなっていったのか、ちょっとずつ笑いもある和やかな雰囲気が漂っていました。男子は先の展開を想像しながら観ていたり、自分たちが普段触れることのない歴史や世界観に興味があるようですね。ちなみにジャケット写真を観て女子は人物の並びに注目したのに対し、男子は背景の色や全体の雰囲気に注目したりと意見が分かれていたのもおもしろかったです。男子でも興味深い要素がたくさんあるドラマだということもよくわかりました。ぜひ男子もこのドラマは要チェックしてください!
『ダウントン・アビー』
2014年夏、DVDリリース
NHK総合にて2014年5月11日より放送開始企画・製作総指揮・脚本:ジュリアン・フェローズ(『ゴスフォード・パーク』アカデミー賞®最優秀脚本賞受賞)
出演:ヒュー・ボネヴィル/エリザベス・マクガヴァーン/ マギー・スミス
発売・販売元:NBCユニバーサル・エンターテイメント第一次世界大戦勃発直前の1912年。英国イングランド地方の田園に建つ“ダウントン・アビー”で暮らす貴族グランサム伯爵一家にタイタニック号沈没の知らせが届く。グランサム卿の跡継ぎに予定されていた人物が乗船していたと聞き、一家と召使たちは騒然。グランサム卿には娘しかおらず、邸宅や財産を引き継ぐのは遠縁に当たる人物になってしまう。そうして、グランサム卿の財産をめぐる熾烈な争いが幕を開けた…。
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2014.1.28 event