何でも自力で解決するって、それはそれで立派ですが、ときには人に頼る方が、自分にとっても周囲にとっても得策ということもありますよね。でも、強く生きようと頑張る人って、他人に頼るのが下手な人も多いような気がします。そこで今回は、自分1人で奮闘する主人公の映画を題材に、人に助けを求めることの良さを考えてみました。
ツイートマイ・インターン
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<頼るのが下手な人にも、頼れる人はいるはず> |
一人で立ち上げたファッションサイトが急成長し、社員は増えたものの、まだまだ忙しいジュールズ。彼女自身が忙しいので、彼女の指示を仰ぐ社員たちもうまく回っておらず、何事にもこだわりが強いジュールズは、人に任せるのがあまり上手ではないようで、全て自分で抱えてしまっています。そんなとき、経営者として大きな悩みを抱えることになるのですが、家庭でもトラブルが発覚。八方ふさがりになったジュールズは、ここでようやくそばにいてくれたのベンに耳を傾け始めます。会社では部下で新人でも、人生の大先輩であるベンは、そんな彼女を温かく見守り、彼女を敬いながら、うまくサポートします。芯が強く、完璧主義な女性は、頼るのが苦手ですが、ベンのように、相手の意志を尊重しながら、さりげなく道を示してくれる人は、強い女子の妨げにはなりません。誰にでも頼るというのは苦手でも、人間的に尊敬できる人に頼るところから始めてみると良いのではないでしょうか。自分を頼ってくれる人のためにも、自分が倒れないようにするのも大事ですよね。 |
ピッチ・パーフェクト2
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<同じ志なら、お互いを支え合える> |
独創性に富んだリミックスを得意とする主人公のベッカは、大学に通う傍ら、音楽制作会社でインターンとして働くことになりますが、自分の将来が身近に感じられるように見えて、そこで任されるのは雑用ばかり。なかなか腕を発揮する機会には恵まれませんが、ふとしたきっかけで、プロデューサーの目に留まり、ふいにチャンスが巡ってきます。全力でその機会に挑んだベッカですが、彼の目から見ると、今のベッカには欠けているものがあるようで、その弱点を克服しようと1人であがきます。そんなとき、ある出来事がきっかけで、解決の糸口を見つけますが、ときに「自分1人では無理かも」と自覚することが大事です。そういう考え方を一つの選択肢として持ったときに、別の解決法が見つかります。誰にでも得意不得意はあるのだから、それを補い合えるパートナーを見つけるという選択肢も試してみる価値があると思います。 |
他人に頼れない理由には、ざっくり分けて「相手に迷惑をかけたくない」「頼ることで人に口出しされたくない」という2タイプがあります。でも、相手は頼られて迷惑だなんて思わずに喜んでくれるかも知れないし、頼られれば助けるけど余計な口出しはしないという人だっています。他人に頼らないというスタンスは立派ですが、ときに人に頼ることで、より良い結果が出ることもあります。他人を頼ることは悪いことではないという意識から、持ってみてはどうでしょう。
2015.10.13 TEXT by Myson