自身が関わることで、秘密を持ち続けるのも、秘密を持たれるのも辛いですよね。今回は、秘密がもとで人生が急転してしまうストーリーを題材に、考えてみます。
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| ＜秘密は必ず明かされる＞ |
 自分だけの秘密にしておくつもりなら、本当に1人で抱えたほうが良いのでしょう。誰か1人にでも漏らしたら、それはいつか明かされるはずです。秘密は1人で抱えるのは大変。だから、人は誰かに話してしまうのだと思います。でも、誰かに共有した瞬間に、秘密を扱う価値観は変わってきて、第三者に運命が委ねられます。本作に隠された秘密は、もし違う形で明かされていたとして、招く結果は同じ。一見秘密のままのほうが良かったと思える状況でも、結果的に秘密が明かされた上での選択であるほうが、幸せになれると思います。大きなネタバレになるので、秘密の内容は明かせませんが、主人公達と同じような状況で秘密が明かされたら、あなたならどうするか、ぜひ映画を観て考えてみてください。 |
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| ＜第三者を巻き込む秘密には、限界がある＞ |
 すごく子どもが欲しくて、でもできなくて…。そんな時、目の前に身元不明の赤ちゃんが現れたら、あなたならどうするでしょう？トムとイザベルもそんな経験をします。半分はその子のため、半分は自分達のために、2人はその子を育てます。何もないまま時が過ぎれば良かったのですが、その子の母親が生きているかも知れないという状況になり、2人の秘密はただの秘密ではなくなってしまいます。悪意のない秘密であっても、他人の不幸の上に成り立つ人生だったとしたら、心から幸せになることは難しいのではないでしょうか。 |
大した秘密じゃないなら1人で抱えていたら良いと思いますが、大きな秘密はなるべく持ちたくないですね。秘密を明かすことで壊れてしまうものもあると思うと、なおさら隠したくなりますが、秘密を持っていることで不幸になっている人がいるなら、早く解放されるほうが良いのかも知れません。秘密で保たれる幸せはいつか壊れる。それならば一旦壊してでも、本当の幸せを掴んだほうが良いのかなと思います。
2017.3.13 TEXT by Myson
パッセンジャー
光をくれた人