部活ジャンル

トーキョー女子映画部第41回部活実施報告 1

2014年8月2日部活実施
TSトーキョー社内にて
鑑賞会&座談会

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『ソドムの林檎～ロトを殺した娘たち』

DVDコレクターズBOX好評発売中
8月20日レンタル開始
公式サイト　作品詳細　批評

『LINK』

2014年9月3日DVDリリース（レンタル同時）
公式サイト　作品詳細　批評

今回は「人との出会いにまつわる闇と光」をテーマに、ドラマ『ソドムの林檎～ロトを殺した娘たち』『LINK』を鑑賞。まず1本目は『ソドムの林檎～』。本作は、実際に起きた結婚詐欺連続殺人事件から着想を得たストーリー。ブスなのに男を次々と手玉に取り自分の意のままに操っていく女と、美人だけどコンプレックスだらけの女の運命が次第に絡み合っていきます。婚活サイトの闇を利用した女を通し、性と業のコンプレックスの闇が描かれた本作。整形手術、宗教、家族などのキーワードも出てきますが、本作を女子はどう観たのでしょうか？

※劇中でブスという言葉で表現されていますので、ここでもそのまま採用しています。
※一部、ネタバレする箇所があります。

実際の事件とフィクションの部分が交錯するおもしろさ

マイソン：では『ソドムの林檎～』の感想と一番気になったところ教えてください。

Aさん：宮村恵（寺島しのぶ）の方は、木嶋佳苗の事件（実在の事件）通りの話だなって感じました。それを設楽万里（木村文乃）が追って、なんであんなにブスなのに男に望まれるんだっていうところを解明していくのかなと。今後は、美しさとは何かとか女とは何かっていうところが描かれていくのかなと思いました。

Bさん：私も木嶋佳苗の事件そのままだなって思いながら観ました。だけど万里が整形した理由は一話だけではわからなかったので気になります。あとは、実際の事件とは違うフィクションの部分もあって、それも含めておもしろかったです。

シャミ：恵が中心の話とは想像していましたが、今後はもっと万里の方にフォーカスされていくんじゃないかと思います。お母さんとの関係は微妙そうでしたし、お父さんとはなんだかんだ言いつつも一緒に飲みに行くくらい仲良くやっていて、家族関係にも何かありそうだなと。あとは男性恐怖症になった原因も気になります。

Aさん：男性恐怖症っていうのは、キーになりそうですよね。何か事件に巻き込まれて暴行された過去があったなら男性恐怖症に繋がりそうだし、だから整形したっていう線も考えられますね。

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寺島しのぶが演じるブスに女子がドン引き！

マイソン：宮村恵がなかなか濃いキャラだったと思うんですが、ここはドン引きでしたとか、ここはわかるというのはありましたか？

Cさん：（一人で来店しているのに、ブログ上で友だちと来ているふりをするために）パフェを2つ頼むのは無理（笑）！どんなに寂しくてもできないです。

一同：できない、できない!!

Cさん：でもわかるっていう部分では、友だちが付けているアクセサリーの値段を聞いちゃうところとかですかね。お里が知れるというか、本当のセレブだと「え、値段なんて気にしたことないわ」って（笑）。いくら背伸びをしても結局は住む世界が違うし、這い上がることはできないんですよね。そこは共感というか残念に思いました。

Aさん：寺島しのぶが恵役にすごくハマっていて上手かったですよね。

Bさん：木嶋佳苗もきっとあんな感じだったんでしょうね。でも女子力が高い！「○○さんのために美味しい料理を作りたくて」とか言って、男性がみんな騙されていたし。私も次から言おうかなって思っちゃいました。

マイソン：口についたクリームを取ってあげるとかそういう細かいところに男性がキュンときている感じで、駆け引きが上手いですよね。

Aさん：ニュースで見た木嶋佳苗の冒頭陳述にもありましたが、自分は床上手だって思っていたみたいだし、自分にすごく自信があったんでしょうね。

Cさん：もしかするとこのドラマは、美人になったのに自信がない人とブスなのに自信がある人とで対比みたいになっているのかも知れませんね。

マイソン：なるほど～。では婚活サイトについてはどう思いますか？

Cさん：ちょっと流行った時期があったけど、それこそこの事件をきっかけに、犯罪目的が多いようなイメージになりました。

Aさん：そもそもみんなそんなに結婚したいのかなって思いますね。私の友だちでまだ結婚していない友だちもいるんですけど、「結婚したい」ってあまり聞いたことがないんですよね。でもこっそり結婚したいと思っているのかも知れないですけど…。

マイソン：婚活サイトを利用して、良い出会いで結婚している人もいるので、一概に悪いとは言えませんけどね。身近に婚活サイトなどを利用している人や実際に結婚された方はいますか？

Bさん：婚活サイトに登録している友だちがいます。やっぱり最初は条件で検索するって言っていました。検索したなかから、何人までメールを送れて、何人まで会えますっていうシステムみたいです。ただその友だちの会員証の写真が超キレイになっていてビックリしました（笑）！

マイソン：このドラマにもそういうことを匂わせるシーンがありましたね。

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本当に怖い女は誰？

マイソン：今後の展開でどんなところが気になりますか？

Cさん：恵のお母さん（濱田マリ）がサラッと出てきたので、あの親子関係がどうなっているのか気になりました。子どもの頃の恵は石橋杏奈が演じていて、そこに野村周平も出ていたのでその辺も気になります。

Bさん：あとカトリックが恵とどう絡んでくるのかも気になります。

マイソン：かわいい学生時代の恵が、どうして大人になってブスな恵になってしまったのかの経緯も気になりますよね。ではどんな人にこの作品をオススメしますか？

Aさん：木嶋佳苗の事件を知っている人には観て欲しいです。事件のことはきっとほとんどの人が知っているだろうし、思い出してまた話題になりそうな気がします。

シャミ：男性だとこのドラマを観てどう思うんですかね？恵が殺した男性たちに共感する人もいるんでしょうか…。でも恵みたいな女に引っかかるなという注意喚起の意味で観て欲しいです（笑）。

Aさん：木嶋佳苗の事件がニュースでやっていたときは、私の会社の男性は、すごく興味を持っていましたよ。「どうしてこんなにブスなのに男性がみんな引っかかったんだろう、どんな魅力があったんだろう」っていうのをすごく知りたかったみたいです。女としては、同性だしそんなに興味がないじゃないですか。でも男性はそんなに気になるんだって思いましたね。だから男の人の方が興味は持つのかも知れませんね。私も旦那と観てみたいです（笑）。

マイソン：恵と万里とでどっちの女を怖いと思うのかも議論のしがいがありそうですね。

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『ソドムの林檎～ロトを殺した娘たち』

TVドラマ『ソドムの林檎～ロトを殺した娘たち』寺島しのぶ／木村文乃／溝端淳平 DVDコレクターズBOX好評発売中
8月20日レンタル開始
監督：廣木隆一
出演：寺島しのぶ／木村文乃／溝端淳平／真野響子／奥田瑛二／吹越満／村上淳／温水洋一／洞口依子／濱田マリ／石橋杏奈／野村周平
20世紀フォックスホームエンターテイメントジャパン

公式サイト　批評

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結婚相手を探すWEBサイトで宮村恵と出会った男性たちは、彼女に大金を渡したのちに次々と不審な死を遂げていく。一方、美男美女の両親のもとに生まれた設楽万里は、自らも美しい容姿だったが、何かコンプレックスを抱えているようで…。日本中を震撼させた実際の結婚詐欺連続殺人事件から着想を得て映像化された、2人の女性の運命が絡み合う物語。（全4話）
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