REVIEW

トランスフォーマー/ONE【レビュー】

  • follow us in feedly
  • RSS
映画『トランスフォーマー/ONE』

REVIEW

“トランスフォーマー”シリーズは大好きで映画は全8作観ています。何が好きかといえば、トランスフォームをする瞬間を観ることなので、正直何作目がどんなストーリーだったか、記憶が薄くなっています(苦笑)。でも、私のような方も、本作から初めて本シリーズを観る方もご安心を。本作は、本シリーズの本当の始まりを描いていて、シリーズ20年目にして初めて、人間が登場しない、トランスフォーマーのみの物語となっています。映画公式資料によると、「『トランスフォーマー/ONE』のアイデアは、20年前、現代の『トランスフォーマー』全8作をプロデュースしてきたロレンツォ・ディ・ボナヴェンチュラが、この広大な宇宙に初めて足を踏み入れたときから温められていた」とのことです。
物語の舞台はトランスフォーマー達が住むサイバトロン星です。この惑星は金属でできていて、映画公式資料には、なんとこの惑星の断面図が載っています。また、サイバトロン星のアイアコンシティは「地球の天然金属から情報を得ただけでなく、1930年代、1980年代、そして現在に至るまでの他のさまざまなクリエイティブなタッチポイントに注目した。このバージョンのアイアコンシティは、アール・デコと大恐慌後の30年代の豪華さにインスパイアされている」とのことで、制作者達がいかに細かく設定にこだわったかが伝わってきます。

映画『トランスフォーマー/ONE』

主人公は、変形能力を持たない労働ロボットで親友同士のオライオンパックスとD-16。オライオンパックスは冒険心が旺盛で、D-16は慎重派です。ある日、オライオンパックスが突拍子もないことを思いつき、そこから予期せぬ事態に巻き込まれていきます。本作の公式サイトのあらすじを読んだ上で観る楽しさもあるとは思いつつ、私は毎度ながら前情報を入れずに観て、驚きも倍味わえた気がします。何となく途中から「もしかして!?」と気づき始めるものの、真っ新の状態でキャラクターを眺めたほうがラストの切なさが増すのではと感じます。
本作はまるで実写を観ているかのような映像で、トランスフォーマー達の世界に没入できます。逆にSF映画に興味がないという皆さん、実は脚本家の1人、アンドリュー・バラーによると、「私たちの大きな売り込みは映画『スタンド・バイ・ミー』を『トランスフォーマー』でやろう」というコンセプトだった」そうですよ(映画公式資料)!確かに、これは『スタンド・バイ・ミー』的です。ぜひこの斬新な試みを一度は大きなスクリーンで目撃してください。

デート向き映画判定

映画『トランスフォーマー/ONE』

ご想像の通り、デートで観て気まずくなるようなシーンはないので、初デートでも安心して観られます。2人とも興味があればデートで観るのもアリでしょう。本シリーズの他の作品を観ていない方は、本作を観るとこの先どうなっていくのか気になると思います。本作で“トランスフォーマー”デビューしたら、一緒に前作を振り返るのも良いですね。

キッズ&ティーン向き映画判定

映画『トランスフォーマー/ONE』

正反対の性格の親友2人が、常識を打ち破り冒険をする物語なので、仲の良い友達と観るのも良いと思います。楽しいだけではなく、運命の分かれ道を観る感覚もあります。感情的になってしまう場面で、自分はどんな価値観でどんな判断をするのか、シミュレーションしながら観るのも有意義だと思います。

映画『トランスフォーマー/ONE』

『トランスフォーマー/ONE』
2024年9月20日より全国公開
東和ピクチャーズ
公式サイト

ムビチケ購入はこちら

© 2024 PARAMOUNT ANIMATION. A DIVISION OF PARAMOUNT PICTURES HASBRO. TRANSFORMERS AND ALL RELATED CHARACTERS ARE TRADEMARKS OF HASBRO. ©2024 HASBRO

TEXT by Myson


関連作:“トランスフォーマー”シリーズ

『トランスフォーマー』
海外で作るとこうなる!日本の原作が外国で映像化された作品特集
Amazonでブルーレイを購入する Amazonプライムビデオで観る

『トランスフォーマー/リベンジ』
海外で作るとこうなる!日本の原作が外国で映像化された作品特集
Amazonでブルーレイを購入する Amazonプライムビデオで観る

『トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン』
REVIEW/デート向き映画判定/キッズ&ティーン向き映画判定 海外で作るとこうなる!日本の原作が外国で映像化された作品特集
Amazonでブルーレイを購入する Amazonプライムビデオで観る

『トランスフォーマー/ロストエイジ』
REVIEW/デート向き映画判定/キッズ&ティーン向き映画判定 来日記者会見 海外で作るとこうなる!日本の原作が外国で映像化された作品特集
Amazonでブルーレイを購入する Amazonプライムビデオで観る

『トランスフォーマー/最後の騎士王』
REVIEW/デート向き映画判定/キッズ&ティーン向き映画判定 海外で作るとこうなる!日本の原作が外国で映像化された作品特集
Amazonでブルーレイを購入する Amazonプライムビデオで観る

『バンブルビー』
REVIEW/デート向き映画判定/キッズ&ティーン向き映画判定 海外で作るとこうなる!日本の原作が外国で映像化された作品特集
Amazonでブルーレイを購入する Amazonプライムビデオで観る

『トランスフォーマー/ビースト覚醒』
REVIEW/デート向き映画判定/キッズ&ティーン向き映画判定 海外で作るとこうなる!日本の原作が外国で映像化された作品特集
Amazonでブルーレイを購入する Amazonプライムビデオで観る

本ページには一部アフィリエイト広告のリンクが含まれます。
情報は2024年9月時点のものです。最新の販売状況や配信状況は各社サイトにてご確認ください。

関連記事
  • follow us in feedly
  • RSS

新着記事

映画『HERE 時を越えて』トム・ハンクス/ロビン・ライト HERE 時を越えて【レビュー】

映像作家としてあらゆる挑戦を行ってきたロバート・ゼメキス監督は、本作でも新たな挑戦の成果を見せてくれています…

映画『アンジェントルメン』ヘンリー・カヴィル/エイザ・ゴンザレス/アラン・リッチソン/ヘンリー・ゴールディング アンジェントルメン【レビュー】

本作は「近年機密解除された戦時中の極秘ファイルを後ろ盾にしたダミアン・ルイス著 『Churchill’s Secret Warriors: The Explosive True Story of the Special Forces Desperadoes of WWII』」を原作としており…

映画『少年と犬』高橋文哉/西野七瀬 映画レビュー&ドラマレビュー総合アクセスランキング【2025年3月】

映画レビュー&ドラマレビュー【2025年3月】のアクセスランキングを発表!

映画『BETTER MAN/ベター・マン』ジョノ・デイヴィス 社会的成功が本当の幸せをもたらすとはいえない事例【映画でSEL】

昨今、ウェルビーイングという概念が広まりつつあり、社会的な成功は必ずしも幸福をもたらすとは限らないという見方も出てきました。その背景を、「自己への気づき」(SELで向上させようとするスキルの一つ)に紐づけて考えてみます。

映画『片思い世界』広瀬すず/杉咲花/清原果耶 片思い世界【レビュー】

広瀬すず、杉咲花、清原果耶がトリプル主演を務める本作は、『花束みたいな恋をした』の脚本を手掛けた坂元裕二と、土井裕泰監督が再タッグを組んだ…

映画『神は銃弾』マイカ・モンロー マイカ・モンロー【ギャラリー/出演作一覧】

1993年5月29日生まれ。アメリカ出身。

映画『ファレル・ウィリアムス:ピース・バイ・ピース』 ファレル・ウィリアムス:ピース・バイ・ピース【レビュー】

“ハッピー”や“ゲット・ラッキー”をはじめとする大ヒット曲を多数生み出し、他のビッグ・アーティストへの楽曲提供やプロデュースでも並外れた偉業を成してきたファレル・ウィリアムスの人生が初めて映画化…

映画『ANORA アノーラ』ユーリー・ボリソフ ユーリー・ボリソフ【ギャラリー/出演作一覧】

1992年12月8日生まれ。ロシア出身。

映画『片思い世界』公開直前イベント、広瀬すず/杉咲花/清原果耶/土井裕泰監督 存在するということに対しての肯定を、ここまで実験的に描いた物語もなかなかない『片思い世界』公開イベントに広瀬すず、杉咲花、清原果耶が揃って登壇

劇場公開を目前に控え、本作でトリプル主演を務めた、広瀬すず、杉咲花、清原果耶と、土井裕泰監督が舞台挨拶に登壇しました。

映画『おいしくて泣くとき』長尾謙杜/當真あみ おいしくて泣くとき【レビュー】

タイトルを聞いただけで泣いちゃいそうな作品だと予想できるので、逆に泣かないぞと…

本サイト内の広告について

本サイトにはアフィリエイト広告バナーやリンクが含まれます。

おすすめ記事

映画『キングダム 大将軍の帰還』山﨑賢人/吉沢亮/橋本環奈/清野菜名/吉川晃司/小栗旬/大沢たかお 映画好きが選んだ2024邦画ベスト

正式部員の皆さんに2024年の邦画ベストを選んでいただきました。2024年の邦画ベストはどの作品になったのでしょうか?

映画『セトウツミ』池松壮亮/菅田将暉 映画好きが推すとっておきの映画を紹介【名作掘り起こし隊】Vol.4

このコーナーでは、映画業界を応援する活動として、埋もれた名作に再び光を当てるべく、正式部員の皆さんから寄せられた名作をご紹介していきます。

映画『オッペンハイマー』キリアン・マーフィー 映画好きが選んだ2024洋画ベスト

正式部員の皆さんに2024年の洋画ベストを選んでいただきました。2024年の洋画ベストに輝いたのはどの作品でしょうか!?

学び・メンタルヘルス

  1. 映画『BETTER MAN/ベター・マン』ジョノ・デイヴィス
  2. 【映画でSEL】森林の中で穏やかな表情で立つ女性
  3. 映画『風たちの学校』

REVIEW

  1. 映画『HERE 時を越えて』トム・ハンクス/ロビン・ライト
  2. 映画『アンジェントルメン』ヘンリー・カヴィル/エイザ・ゴンザレス/アラン・リッチソン/ヘンリー・ゴールディング
  3. 映画『少年と犬』高橋文哉/西野七瀬
  4. 映画『片思い世界』広瀬すず/杉咲花/清原果耶
  5. 映画『ファレル・ウィリアムス:ピース・バイ・ピース』

PRESENT

  1. 中国ドラマ『柳舟恋記(りゅうしゅうれんき)〜皇子とかりそめの花嫁〜』QUOカード
  2. 中国ドラマ『北月と紫晴〜流光に舞う偽りの王妃〜』オリジナルQUOカード
  3. 映画『ガール・ウィズ・ニードル』ヴィク・カーメン
PAGE TOP