2014年1月31日より全国公開
ファントム・フィルム
公式サイト
汚職政治家を逮捕するためFBI捜査官と天才詐欺師が組むという、映画やドラマではありがちな設定ですが、なんとこれは実話をベースにしています。驚くのはこれだけではなく、登場するキャラクターも強烈。まずクリスチャン・ベイルが演じるア−ヴィンは、かなりでっぷりしたお腹に相当な時間を要するスタイリングで1:9分けにしたハゲ頭という容姿。ブラッドリー・クーパーが演じるFBI捜査官リッチーはクリクリのホームパーマ。エイミー・アダムスはア−ヴィンの愛人シドニーを演じていて、いつも胸が見えそうで見えない衣装を着ています。ほか、ジェレミー・レナーはリーゼントヘアの市長、ロバート・デ・ニーロはハマり役のマフィアを演じていますが容姿は見違えるほど変身しています。そして若手実力派ジェニファー・ローレンスもベテラン勢に負けない演技で本当にうざい妻に扮しています。そんな彼らのビジュアルはかなりインパクトがありますが、内容的には汚職事件の解決を軸に展開していくので、真面目な要素もあります。ただ、ユーモアたっぷりに描かれているので、笑えるシーンも多々あり、軽快に話が進んでいくので楽しく観られます。詐欺の駆け引きだけでなく、男女の駆け引きもあり、男と女の話として観るのもアリです。 |
1970年代を舞台にした本作は、どこかポップでオシャレなムードが漂い、露骨なエロシーンもなく、デートで観ても楽しめる作品です。複雑とまでは言いませんが、騙し合いのストーリーで登場人物も多いので、そういった物語についていくのが苦手な人は誘わない方が良いでしょう。男女の駆け引きも描かれていますが、シチュエーションがシチュエーションだけに日常と置きかえて感情移入しちゃうほど気まずくなる生々しいものではないので、実際に愛人関係でもめたことがない限り、一緒に観ても問題はなさそうです。 |
観ても問題はないとは思いますが、キャストの豪華さや舞台背景からして、お察しの通りキッズが楽しめるようなタイプの映画ではありません。強いて言えば、ビジュアル的な小ネタなどは笑えると思います。ティーンは、『ハンガー・ゲーム』シリーズのジェニファー・ローレンスが出ているので、彼女を応援する目線で楽しめるかも知れません。大学生は問題なく楽しめるでしょう。1970年代のファッションに注目して観るのも楽しいですよ。 |
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2014.1.22 TEXT by Myson