2016年12月3日より全国公開/PG-12
ファントム・フィルム
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女子にとってはかなり辛口なストーリーでしたが、年を重ねるにつれ女の人生に待ち受ける困難にも「負けないぞ、めげないぞ」というメッセージが込められていた点でとても共感できました。男性だけを襲う女子高生の少女ギャング集団の存在が何を意味するのかが最初は不明でしたが、ストーリーを追ううちに何を比喩しているのか見えてきて、最後に合点がいきました。女の一生のあいだに、何をやっても許される時代があり、やがてそうでなくなる時代がやってくるわけですが、そんな女の人生の酸いも甘いも描いている映画と言えます。若い女子が観ればこれからやってくる“厳しい人生”の予習ができるし、大人女子が観れば「あるある」と共感したり、「そんなこともあったね」と笑って過去を振り返ったり、女子目線でどっぷり浸かれる作品となっています。女子としては観ていて心が痛くなる部分もありますが、本作を観て現実を受け入れて、前に進みましょう(笑)! |
これは仲良し女子だけで観るか、一人でじっくり観るかするほうが良い内容だと思いますが、女子の苦労をわかっていない男子を教育する目的で見せてみるのもおもしろいかも知れません。ただし、理解力の乏しい相手と一緒に観ると、軽く「女子って大変なんだね」程度で流されて、余計にフラストレーションが溜まる可能性があるので気を付けましょう。彼の反応が気にくわない場合は、女子目線の意見をしっかり伝えて、女心をわかってもらえるようにしてください(笑)。 |
キッズにはまだピンとこないと思いますが、ティーン女子は興味が持てる部分もあるのではないでしょうか。女子学生のあいだは、若さでちやほやされるし、ある意味誰にでも大事にされると思いますが、徐々に年齢を重ねると、女子に対する社会の風はだんだん冷たくなる場合もあるでしょう。そんな事を想像させる内容ですが、前向きにさせてくれるメッセージも込められているので、ティーン女子は予習のつもりで観てください。 |
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©2016「アズミ・ハルコは行方不明」製作委員会
2016.11.30 TEXT by Myson