2013年5月3日より全国公開/R-15
ワーナー・ブラザース映画
公式サイト 予告編
あるギャングが勢力を持ちすぎてロス市警内も汚職だらけのなか、買収されずに逆に肩身の狭い思いをしていた警察官たちが荒手の方法で立ち向かうという奇想天外なストーリー。でもこの映画、実話ベースだから驚きです。もちろん、多少脚色されていますが、こんなことが実際にあったなんて信じられません。ただ、そうするしかなかったんだろうというのは理解できる内容で、もし自分がこの時代のロスの住民なら、警察がこんなことをしてはいけないとわかりつつ「悪党を倒してくれたなら良しとしよう」と許したでしょう。まあ、悪を倒すためにやっていることだと最初はわかって観ているのですが、後半は段々スカッとする感覚を楽しんでました。警察vs.ギャングのストーリーとなると堅い映画になりそうですが、『ゾンビランド』『ピザボーイ 史上最凶のご注文』のルーベン・フライシャー監督の手にかかり、ブラックユーモアを感じさせる内容になっています。この監督は、滑稽にも見えるシチュエーションから、だんだんとエスカレートしてクレイジーな世界に飛び込んであくせくする主人公を描くのがうまいですね。今作でも前半のトーンと後半のトーンのメリハリが絶妙です。 あと、本作の魅力といえば、なんと言っても豪華キャスト。ジョシュ・ブローリン、ライアン・ゴズリング、ショーン・ペン、ニック・ノルティ、エマ・ストーンという顔ぶれとともに、名脇役ジョヴァンニ・リビシ、マイケル・ペーニャ、アンソニー・マッキー、『ターミネーター2』のT-1000役でお馴染みロバート・パトリックにも注目です。ショーン・ペンの悪役ぶり、ブルドックみたいなニック・ノルティ(笑)、渋くて熱い男を演じるジョシュ・ブローリン、愛に苦しむ姿がかっこいいライアン・ゴズリング…と見どころ満載です。男性が好きそうな作品ですが、キュンとするラブストーリーの展開は女子にはたまりません!映画好き女子にオススメの映画です。 |
エロいシーンはないですが、暴力シーンはかなりあり、露骨に映りはしませんが冒頭では衝撃的なシーンもあるので、こういうギャングストーリーに慣れていない人だとビックリするかも知れません。ただ、ストーリー自体はおもしろいし、ラブストーリーの要素はキュンとさせてくれるので、良いムードにしてくれる可能性もあります。よっぽど暴力シーンが苦手というのでなければ、デートで観てもオーケーです。 |
R-15なので、残念ながら中学生以下のお子さんは観られません。高校生以上のティーンについては、ギャングの話なので、暴力シーンは出てくるし、やり方も過激なので、敢えてオススメというわけではありませんが、世の中には怖い世界があるということ、汚職など大人の世界は汚いこともあるということを知るのに、ちょっとした社会勉強になるでしょう。ダークな内容の映画は子どもの教育に悪い場合もありますが、実体験できない、させたくないからこそ、きれい事ばかり教えるのではなく、反面教師的に、映画や本などでこういう事実を教えるのも一つの手ではないでしょうか。ちなみに本作は実話ベースの映画です。 |
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2013.5.1 TEXT by Myson