■キム・ジウン
■パク・チャヌク
■キム・ギドク
■ブランドン・クローネンバーグ
■デイヴィッド・クローネンバーグ
■ジョセフ・コシンスキー
■ルーベン・フライシャー
■デレク・シアンフランス
あなたは普段、何をもとに映画を選びますか?たまには、監督で作品選ぶはどうでしょう?今回は、独特な世界観、強烈なストーリーなどを特徴とする監督をピックアップ。
★今、韓国の映画監督が熱い!
キム・ジウン パク・チャヌク キム・ギドク
★カナダ出身、鬼才親子
ブランドン・クローネンバーグ デイヴィッド・クローネンバーグ
★監督デビューしてまもなく注目の的
ジョセフ・コシンスキー ルーベン・フライシャー デレク・シアンフランス
1964年、韓国ソウル出身。『クワイエット・ファミリー』で監督デビュー。3作目『箪笥』は世界的ヒットを飛ばし、ハリウッドでリメイク。『ラストスタンド』でハリウッド進出し、サスペンス、ホラー、アクションとさまざまなジャンルを手掛けてきた彼ならではの手腕を見せつけている。シリアスな展開の緊張感を描きつつ、ユーモアを盛り込むのもうまい。
<監督作> |
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『クワイエット・ファミリー』 『反則王』 『箪笥』 『甘い人生』 |
『グッド・バッド・ウィアード』 『悪魔を見た』 『ラストスタンド』 など |
『ラストスタンド』
2013年4月27日より全国公開
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© 2012 Lions Gate Entertainment Inc. All Rights Reserved.
冒頭のシーンでは、スリルとサスペンスを感じさせ、後半はど派手なアクションとユーモアで、観る者を飽きさせない。韓国三大スター出演の『グッド・バッド・ウィアード』も合わせて観てみると、監督の得意とする面がより理解できる。
1963年、韓国、ソウル生まれ。映画監督、脚本家、プロデューサーとして活躍。2000年『JSA』で当時の韓国歴代最高の興行成績を記録し、同作は日本でも大ヒット。日本の韓国映画普及に大いに貢献している。 2003年『オールド・ボーイ』でカンヌ国際映画祭審査員特別グランプリを受賞。その後の作品でも名だたる映画賞を受賞している。
<監督作> |
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『JSA』 『オールド・ボーイ』 『親切なクムジャさん』 |
『渇き』 『復讐者に憐れみを』 『サイボーグでも大丈夫』 『イノセント・ガーデン』など |
『イノセント・ガーデン』
2013年5月31日より全国公開/PG-12
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パク・チャヌク監督来日リポート
© 2012 Twentieth Century Fox. All Rights Reserved.
パク・チャヌク監督ハリウッド・デビュー作。製作は、リドリー・スコット、トニー・スコットが兄弟で名を連ねている。そして、脚本は『プリズン・ブレイク』シリーズで主人公マイケルを演じたウェントワース・ミラーが担当(共同製作も)。
1960年、慶尚北道・奉化郡に生まれる。10代は工場労働者、20代前半は海兵隊、その後は牧師を目指しながら画家を志したという経歴の持ち主。30歳でパリへ渡った際に映画に影響を受けたのち、脚本家になり映画会社で専属で勤めた後、1996年『鰐(ワニ)』で監督デビュー。暴力的な描写や、破滅的なストーリーが特徴的。
<監督作> |
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『鰐(ワニ)』 『魚と寝る女』 『サマリア』 『うつせみ』 『弓』 |
『絶対の愛』 『ブレス』 『アリラン』 『嘆きのピエタ』など |
『嘆きのピエタ』
2013年6月15日より全国順次公開/R-15
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© 2012 KIM Ki-duk Film All Rights Reserved.
母と息子特有の愛情関係を軸に、人間が破滅していく様を巧みに描いた衝撃作。あまりにも残酷で、あまりにも愛に溢れた、相反する複雑な心理描写が、キム・ギドク監督らしい。
1980年生まれ。鬼才デイヴィッド・クローネンバーグの息子。トロントのライアソン大学で映画を学び、2本の短編映画を製作し、複数の映画祭で評価され、受賞も複数。『アンチヴァイラル』で長編監督デビュー。父親譲りの感性で、独特の世界観を持つ、強烈なインパクトのストーリーを世に放つ。
『アンチヴァイラル』
2013年5月25日より全国公開
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© 2012 Rhombus Media(Antiviral)Inc.
セレブリティがかかった病気のウィルスが商品になっている時代。同じ病気にかかりたいと願うファンたちと、それで商売をする者たちのクレイジーな世界が、アーティスティックに描かれている。
右の写真に大きく写っている女性はサラ・ガドンという女優が演じているが、彼女はブランドンの父デイヴィッド・クローネンバーグのお気に入りらしく『コズモポリス』などにも出演。
1943年、カナダのトロント生まれ。トロント大学在学中、友人の影響で映画に興味を持ち、2本の短編映画を製作したのち、『デビッド・クローネンバーグのシーバーズ』で商業映画監督デビュー。その後何作か発表したのち、『スキャナーズ』『ヴィデオドローム』『デッドゾーン』で熱狂的ファンを獲得した。人間の心の奥に潜んだ病的心理を描く作品が多い。
<監督作> |
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『ラビッド』 『ザ・ブルード/怒りのメタファー』 『スキャナーズ』 『ヴィデオドローム』 『デッドゾーン』 『ザ・フライ』 『戦慄の絆』 『裸のランチ』 『エム・バタフライ』 |
『クラッシュ』 『イグジステンズ』 『スパイダー/少年は蜘蛛にキスをする』 『ヒストリー・オブ・バイオレンス』 『イースタン・プロミス』 『危険なメソッド』 『コズモポリス』など |
『コズモポリス』
2013年4月13日より全国公開/R-15
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©2012–COSMOPOLIS PRODUCTIONS INC. / ALFAMA FILMS PRODUCTION / FRANCE 2 CINEMA
ストーリーのほとんどがリムジンのなかで繰り広げられながらも、主人公が寄り道するたびに、狂気に満ちていく展開がスリリング。一見理解不能ながらもどこか共感せずにはいられない人間の深層心理を絶妙に描いている。
1974年、アメリカのアイオワ生まれ。スタンフォード大学工学部機械工学デザイン科を卒業し、コロンビア大学建築大学院の修士課程を修了。ナイキやアップルなど有名企業のCMや、ゲームソフトのプロモーション映像で高い評価を得て、そのセンスをジョン・ラセターに認められ、『トロン・レガシー』の監督に大抜擢。
<監督作> |
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『トロン・レガシー』 『オブリビオン』 |
『オブリビオン』
2013年5月31日より全国公開
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来日会見リポート
© 2013 Universal Studios. ALL RIGHTS RESERVED.
映画が始まった瞬間に「かっこいい!」と思わせる世界観は、さすがである。退廃した地球を調査する主人公たちの拠点“スカイタワー”は建築学を得意とするコシンスキーのセンスを伺わせる。
1974年生まれのアメリカ人。ミゲル・アルテア監督の助手として2000年『チャック&バック』、2002年『グッド・ガール』に携わり、映画界に入る。その後テレビ業界にも進出し、2009年、ゾンビがはびこる世界を描いた『ゾンビランド』で映画監督デビューを果たした。3作目にして大物俳優が多数出演の『L.A.ギャング ストーリー』を監督。
<監督作> |
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『ゾンビランド』 『ピザボーイ 史上最凶のご注文』 『L.A.ギャング ストーリー』 |
『L.A.ギャング ストーリー』
2013年5月3日より全国公開/R-15
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© 2012 VILLAGE ROADSHOW FILMS (BVI) LIMITED
スピード感と、瞬発力を感じさせるシーンが得意。本作でも冒頭から『ゾンビランド』『ピザボーイ 史上最凶のご注文』を彷彿とさせるインパクトのあるシーンがあり、ユーモアがありつつスリルのある作品になっている。
アメリカの監督。23歳のとき『Brother Tied』で撮影、編集に携わり、その後、ドキュメンタリー映画にも多く関わった。有名ブランドの広告にも参加している。長編2作目の『ブル−バレンタイン』2010年サンダンス映画祭で上映し大絶賛。主演のライアン・ゴズリングと、ミシェル・ウィリアムズはゴールデン・グローブ賞にノミネート、ミシェルはアカデミー賞にもノミネートされた。
<監督作> | ||
『ブル−バレンタイン』 『プレイス・ビヨンド・ザ・パインズ/宿命』 |
『プレイス・ビヨンド・ザ・パインズ/宿命』
2013年5月25日より全国公開
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© 2012 KIMMEL DISTRIBUTION, LLC All Rights Reserved
交錯する悲しい運命に翻弄される二組の親子の物語を描いた本作。今作でも、ライアン・ゴズリングとタッグを組み、共演にブラッドリー・クーパー、エヴァ・メンデスと人気実力派俳優が出演している。
2013.5.7 TEXT by Myson