2016年4月16日より全国順次公開
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![]() 主人公オマールは、イスラエル軍の監視の目を盗んでは高い壁を越えるのですが、一回だけでなく何度も壁を越え行き来し、毎度危険を冒しているのに誰も止めないのがすごく不思議でした。観終わってから資料で確認したところ、「パレスチナには実際に分離壁が立てられていて、その壁を越えて行き来することは市民にとって日常的なこと」とあり、やっと納得できました。日本で暮らす私達にとっては、平和に暮らすことが当たり前だと思っていますが、危険と常に隣り合わせでいることが当たり前の人達も世界には存在するということを改めて感じました。 本作には社会的なテーマ以外に、オマールの恋人や友人との信頼関係が描かれた部分もあり、そういった点では共感できるところがたくさんありました。オマールはすごく誠実な人ですが、時にその誠実さを利用する人が出てきてしまい、オマール自身は恋人や友人を信じたいのに疑わなくてはいけない状況になってしまうのがリアルで、映画としてのおもしろさも感じました。皆さんもぜひいろいろな視点から本作をご覧ください。 |
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