2014年3月21日より全国公開
ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン
公式サイト 予告編
タイトルからしてウォルト・ディズニーの半生を描いたもの、彼自身の物語を軸にした内容なのかと思っていましたが、そうではありません。後半には彼のストーリーとも言える部分が出てきますが、本作はどちらかというと、『メリー・ポピンズ』の原作者P.L.トラヴァースを主人公に描かれた作品です。『メリー・ポピンズ』映画化の話にこんなドラマがあったなんて想像もできませんでしたが、こんなに泣ける話だとも思っておらず、観終わったあとに「(良い意味で)やられた!」と思いました。『メリー・ポピンズ』がなぜそんなに特別なのか、この映画を観ればよくわかるし、映画化が困難だったからこそディズニーの真髄がよく現れています。この真相を知ると『メリー・ポピンズ』を観たときの印象もがらりと変わると思います。そして、ウォルト・ディズニーがなぜそんなにもこの作品にこだわったのかを知ったとき、さらにジーンと心にきます。“楽しい夢の世界”を作り出した偉人たちには、隠されたドラマがあり、それは彼らが苦悩を乗り越えるための術だったということも知ると、「辛いことがあっても頑張れ!」と言われているような気がして、とても元気と勇気が湧きました。 女子が観ると、お父さんが恋しくなる作品でもあり、娘がいるお父さんが観てもきっと泣いてしまうお話です。愛に溢れた本作はぜひたくさんの方に観て欲しいと思います。 |
ぜひデートでも観て欲しい作品です。ロマンチックな要素はなく、気まずいシーンもありません。主に描かれているのは父と子の物語です。「お父さんはどんな人?」なんて、わざわざ家族の話を聞く機会も意外にないかも知れませんが、本作を観た後にはお互いの家族の話をするきっかけになるでしょう。そして、ぜひお父さんと娘のデートで観て欲しい作品です。父と娘の距離もぐっと縮まる作品です。 |
『メリー・ポピンズ』の原作者P.L.トラヴァースの幼少期に遡り描かれた作品なので、キッズも同じ目線で観ることができるし、かといって子ども向けの話というわけでもなく、子どもは子どもの視点、大人は大人の視点で心に刺さる作品になっています。子どものために一生懸命なお父さん、お父さんを思う娘、そして息子。それぞれの視点が描かれていて、お互いを理解しようと心がけるきっかけになるでしょう。ぜひ家族で観て欲しい作品です。『メリー・ポピンズ』も一緒に観てみると良いですね。 |
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2014.2.17 TEXT by Myson