2017年2月18日より全国順次公開
トランスフォーマー
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オバマ大統領に続く民主党の若手として注目されていた、連邦下院議員アンソニー・ウィーナーは、2011年当時は人気絶頂。さらに妻のフーマはヒラリー・クリントンの右腕を務めていた優秀な女性で、彼の政治人生は順風満帆に見えましたが、性的スキャンダルが勃発。彼はツイッターに自らの「ブリーフ一枚の下半身写真」を誤って投下してしまい、議員を辞職するハメに。女性と性的なメッセージや画像を送り合う性癖をセクスティング≠ニいうらしいですが、彼はこの性癖を抑えられず、ニューヨーク市長選挙で返り咲いたかと思えば、また同じ問題を起こします。サブタイトルにもあるように、本当に懲りない人なのですが、政治家としての熱意はすごいのに、なぜこんな凡ミスを犯してしまうのか、本当に不思議でなりません。本作はアメリカの選挙戦の実態を映し出していると同時に、政治界で生きようとする夫婦のウラの姿も浮き彫りにしており、観ていて奥さんが気の毒で仕方がありませんでした。政治を任せて良い人って、どんな人なんでしょうね〜と改めて考えさせられましたが、やっぱりいくら政治に熱くても、政治家ではない素の人間の部分の人格は大事だなと思いました。そして、同時にマスコミの報道の在り方についても問う内容で、情報を受け取る側としても考えさせられるところがありました。ロッテントマト(アメリカの映画批評サイト)で97%の支持を得た本作。他国の話だし、大統領選の話でもないですが、とてもドラマチックで滑稽なドキュメンタリー作品で、政治について興味を持つきっかけになれば良いなと思います。 |
政治家のドキュメンタリーですが、呆れるほどのバカらしさもあり、重く観るタイプの映画ではありません。ただ、性的スキャンダルの話がベースにあり、主人公のウィーナーが同じ過ちを繰り返すので、共感は持てないし、若干イラッとすると思います(笑)。男性は戒めとして観ざるを得ない要素があるので、彼氏や夫に良からぬ性癖があるのではと疑いを持つ女子は、敢えて一緒に観て反応を探ってみては(怖っ!笑)? |
子どもの頃、学生の頃から政治に興味を持つことは良いことだと思いますが、性的スキャンダルで挫折する政治家の話なので、小学生以下のキッズにはあまり勧めたくありません。中学生以上なら、こういう現実を見た上で、日本の政治についても興味を持って欲しいですが、幻滅しなければ良いなと思います。どうしようもない政治家もいますが、真面目に頑張っている政治家もいますので、それを見極める力を身につけたいですね。 |
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2017.2.6 TEXT by Myson