2014年9月6日より全国公開
KADOKAWA
公式サイト
![]() ファッションに詳しいほうではないので今有名なデザイナーがいつ頃から活躍し始めたのかなどの知識がなく観ましたが、イブ・サンローラン以外にも名だたるブランドやデザイナーの名前がたくさん登場するので、それだけでまず心が躍りました。イヴ・サンローランを演じたピエール・ニネが、本人にそっくりだということも話題になっていましたが、実際に写真で確認してみたら、本当にそっくりです。なのでファッションに詳しい方にとってはよりすぐにわかるツボがたくさん詰まっている映画で、自分が詳しければもっとテンションが上がっていただろうにと思いながら鑑賞しました。でも内容についてはファッションについて掘り下げるよりも、イヴ・サンローランという人間の人生を描いたもので、誰にでも感情移入できるポイントがあります。ファッションのことだけでなく、恋愛についても描かれており、公私ともにパートナーだったピエール・ベルジェとの関係は観ていて切ない部分が多々ありました。これは彼らが同性愛のカップルであることは関係なく、天才と天才を支える者との愛と戦いの物語にも見えました。そして個人的には、好きなことを仕事にしてそれで成功した人ってどういう感覚なんだろうという視点観るととても興味深かったのですが、やはり長年に渡り第一線で期待を受けて過ごす人のレベルまでいくと楽しむという感覚はなくなってしまうかなどいろいろと考えさせられました。観る人の視点によって多角的に映る作品ですので、ぜひ誰かと一緒に観て意見交換してみて欲しい映画です。 |
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2014.8.26 TEXT by Myson