2018年1月6日より全国公開
ショウゲート
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2002年に和歌山県で実際に起きた「出会い系サイト殺人事件」を基に映画化された本作。衝撃的な内容ではありますが、最近は「そんな事くらいで人を殺すの?」という信じられない事件が多数起こっているので、本作で扱った事件も縁遠い話には思えませんでした。何が不幸で何が幸福か、何が愛で何が愛でないのか、その定義すら人によって様々なので、客観的には不幸に見える登場人物達も、もしかしたらある意味幸せなのかも知れないと思ったり、人間って不思議だなとつくづく感じる内容でした。主人公エミコを演じる瀬戸さおりの体当たりの演技も見応えがあり、陰と陽のキャラクターのギャップも上手く表現しています。吉田浩太監督のインタビューで監督ご自身もおっしゃっていましたが、一見男性向けの作品と思えますが、女性のほうが共感しやすい内容だと思うので、ぜひ女性も観てください。 |
痛々しいバイオレンスシーンもあり、濡れ場も多いので、デートには向かないでしょう。騙し騙される男女のお話という部分でも、カップルで観るには気持ちがざわつきそうです。本作で出てくる男性は、同じ1人の女性に、好意を利用される者、尽くされる者と、両極端なタイプが登場しますが、いずれにしても女性の裏の顔に騙されているのには違いありません。女心がよくわからない、経験不足で自信がないという男性は、1人か友達と参考までに観てみるのも良さそうです。一方、そういう手強い女性を恋敵に持っている女子の皆さんは、敢えて意中の彼を誘って、彼の反応を観てみるのも良いかも知れませんね。 |
R指定は付いていませんが、暴力と性描写が過激なので、R15+かR18+レベルかなと思います。ストーリー自体も大人向けなので、大人になってから観るということで良いと思います。18歳以上なら、世の中にはこういう怖い事もあるんだなと反面教師的に観てください。 |
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2018.1.4 TEXT by Myson