2018年12月21日より全国公開/PG-12
ワーナー・ブラザース映画
公式サイト
“スター誕生”というサブタイトルからキラキラのサクセスストーリーかと思いきや、どちらかというとスターの苦悩にフォーカスされていた印象です。製作には1976年版『スター誕生』も手掛けたジョン・ピーターズが関わっているそうですが、旧作はどんな内容だったのか、改めて比較してみたくなります。レディー・ガガの素顔が存分に観られますが、とてもキュートで顔立ちの美しさもバッチリメイクの時より実感します。そんな彼女が演じるアリーが、鼻にコンプレックスを感じているというセリフが出てくるのですが、そういったシーンでとても親近感が湧き、スーパースターも1人の人間なのだと実感させられます。そして劇中の歌ですが、ガガはもちろんのことブラッドリー・クーパーがものすごく歌が上手くてビックリ。前半は特に華やかなライブシーンなどもあり、後半とのメリハリが利いています。 ブラッドリー・クーパーが演じるジャクソンは心に問題を抱えていて、ある意味スターであれば誰もが辿るであろう状況を描いていますが、スター達は私達から見えないところでいかに身を削っているのかが伝わってくる内容でした。レディー・ガガ、ブラッドリー・クーパーというスターがこの作品を作った意味は思った以上に深いように思います。 |
同じ世界に生きていて、同じ苦労を知っているカップルって、お互いにとても強く支えられる間柄になれるということが伝わってきつつ、同じ世界にいるからこそ相手の状況もストレートに影響を受けてしまうんだなと、切ない気持ちになるストーリーです。ロマンチックなムードシーンが満載なのですが、恋愛の酸いも甘いも味わえる作品ということを踏まえて観ることをオススメします。 |
キッズやティーンの皆さんの中にも将来は歌手になりたいと思っている人がたくさんいると思います。その夢は持ち続けて欲しいと思いますが、本作で観てスターになることの大変さも合わせて知っておくと、より強い覚悟ができるはず。キラキラした部分とそうではない部分とが両方描かれているので、皆に視線を向けられ期待される立場ってどんなのだろうと想像してみるのにピッタリの作品です。 |
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2018.12.5 TEXT by Myson