2015年2月21日より全国公開/R-15
ワーナー・ブラザース映画
公式サイト
![]() これまでたくさんの戦争映画が作られてきて、そこから何を学べば良いのか、いつも考えさせられ、当然ながら毎度「戦争は無意味だ、不毛な行動だ」という結論には行き着きます。でも、それだけで良いのか、もっと何か気付かなければいけないことがあるはずだということも毎回感じてきました。そんな思いで今回も観たのですが、私たちは戦争映画を観て「戦争は無意味で、誰のためにもなっていない」ということを客観視できるけれど、イラクなど戦地で実際に苦しんでいる人たちはそんなことを考える余地すらなく、いくら外部からあれこれ言ったりやったりしても、通じないのは当然なのではないかなと。こういってしまうと戦争映画そのものの意義を否定しているように聞こえるかもしれませんが、そうではなく、戦争映画で先進国の人々が戦争の無意味さを忘れないように啓蒙しつつ、武力で助けるということ以外の手助け、たとえば現地の子どもたちに教育の機会を与えたり、大人に対してももっと客観的な情報を与えるなど、別のやり方を考える風潮になれば良いのにと思いました。政府や軍事関係者には他に思惑があるからいつまでも戦争がなくならないのかも知れませんが、結局戦地に行かされるアメリカ兵士だって一般人で、結局彼らがこんなに大変な思いをしても、報われないという現実が本作に描かれています。本当に何とかならないのか、もどかしい思いでいっぱいになりますが、とにかく、まずこういう現実があることを目撃するだけでも、私たちにできる一歩なのではないでしょうか。 |
![]() |
![]() |
関連記事:
■第62回部活座談会リポート
■TJE Selection イイ男セレクション/ブラッドリー・クーパー
© 2014 VILLAGE ROADSHOW FILMS (BVI) LIMITED, WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC
2015.2.9 TEXT by Myson