2014年3月15日より全国公開
ファントム・フィルム
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実話を基にした作品で、フィロミナという女性が50年間会っていない息子を探していくお話です。主人公のフィロミナを演じたのは名女優、ジュディ・デンチで、今回は女優としての貫禄を封印してどこにでもいそうなおばあちゃんを演じています。また本作は元ジャーナリストのマーティン役として出演しているスティーヴ・クーガンが脚本とプロデューサーを兼任しており、スティーヴ・クーガンが原作に関する記事を読んだことがきっかけで今回の映画化に至ったそうです。 物語としては息子を探し出せるのかという点はもちろん気になるのですが、フィロミナがカトリック教徒でその信仰心が息子の捜索に大きく関係してくるところもかなり興味深かったです。シリアスな場面もたくさんありましたが、意外と笑えるシーンもあり、チャーミングなフィロミナにすっかり魅了されてしまいました。特にフィロミナとマーティンとのやり取りは、「おばあちゃんあるある」が満載でおもしろかったです。そういうちょっとしたおもしろいところと、息子探しのシリアスな部分とのバランスがちょうど良い作品となっています。ぜひいろいろな視点から観てみてください。 |
デートでも観て欲しい作品です。ロマンチックさはありませんが、気まずいシーンがない分観やすいと思います。本作のテーマと主人公が女性という点から、男性は女性向けの作品だと思うかも知れませんがそんなことはありません。フィロミナの息子探しをサポートするために、元ジャーナリストのマーティンが仕事男としての威厳を発揮している姿など、男性目線でも興味深く観られるシーンがあります。ぜひ男性を誘うときは、そういった点も推して誘ってみてください。観終わったらぜひそれぞれの目線で感想を語り合うのも楽しいと思います。 |
キッズも観ることはできますが、幼い子どもがお母さんから離されてしまうところはちょっと怖いかも知れないので、中学生くらいになってから観ることをオススメします。中学生以上のティーンはフィロミナの気持ちに寄り添いながら観ましょう。母の無償の愛や親子の絆についてきっと考えさせられるものがありますし、改めて自分の家族について考えてみる良いきっかけにもなるでしょう。 |
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2014.3.3 TEXT by Shamy