2017年11月18日より全国順次公開
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![]() 私自身、詩に対する知識が少ないので、詩の世界にどんどん惹かれていく主人公の気持ちを理解することはできませんでしたが、意見の合わない親元を離れ、自由を求め、さまざまな人と出会い、新しいことに挑戦していく姿はとても共感できました。でもそれをこんなにも情熱的で、生きる力を感じさせる作品として仕上げているなんて、監督の手腕を感じずにはいられません。視覚的にもかなり刺激的で、普通ならいやらしく見えるはずのセックスシーンも監督の手に掛かればアート!また、道行く人が皆同じ仮面を付けていたり、死人同然の生活をしている人の顔が真っ白に塗ってあったり、とにかくいろいろな表情や格好の人が出てくるのですが、監督の目には本当に世の中がこういう風に映っているんだろうなと感じ、人の視点の違いがアート的に表現されていておもしろかったです。 アート的な作品なので、一見難しい印象を持つ人もいるかも知れませんが、絵画を見るような感覚、もしくはアレハンドロ・ホドロフスキー監督自身の半生を覗き見るような感覚でご覧頂けたら楽しめると思います。 |
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■『リアリティのダンス』(前作)
© 2016 SATORI FILMS, LE SOLEIL FILMS Y LE PACTE photo:©Pascale Montandon-Jodorowsky
2017.11.15 TEXT by Shamy