2010年12月4日より全国順次公開
日活
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『esーエス』が衝撃的で相当怖かった印象があるので、かなり構えて観たせいか、自分には免役ができてました。とは言え、やっぱりエグい!フォレスト・ウィテカーが演じる看守が本当に気持ち悪くて憎ったらしいし、その他取り巻きの看守にもイラッとさせられたので、それなりにこの世界観を体感できたと思います。あとはこれって被験者が男だからこうなるのか、そもそも女がやっても同じ結果になるのか気になりました。というのも、男の深層心理に眠る変態性が描かれているようにも見えるんですよね。人間って怖いなと思わされる作品です。これが実話を元に描いているというのがやはりショックですよね。初見の方はかなり心的ダメージを受けるのではないでしょうか? とは言え、『esーエス』と比べてしまうと、やっぱり主演2人が有名なのでリアリティに欠ける気がして、悪い意味でエンターテイメントに見えてしまいました。もちろん本来映画だからエンターテイメントなんですが、ここではそう見えない方が良かったような…。でもこういう映画は、実際に起こってはいけない出来事だからこそ、わざわざ映画にする意味はあるように思います。 |
ずばりデートには不向きの映画でしょう。これをデートで観ようと思うカップルは相当映画好きカップルでしょうね。お互いにこういう映画に慣れていれば鑑賞後のぐったりを共有できて良いかも知れません。話題に欠かない題材ではあるので映画自体はおもしろいですからね。 でも、鑑賞中はかなり嫌〜な気持ちになるので、この手のエグい映画を見慣れていない方が内容を知らずに観たら、デートの雰囲気ぶち壊しです。女子は特に引くでしょうね。免疫はあったとしても、鑑賞後に彼、夫がデリカシーのない感想でも言おうものならもっと引きますね。…と、余計な心配は面倒なので観たい女子は一人か友達と行きましょう。 |
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2010.11.13 TEXT by Myson