2011年5月21日より全国公開
ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
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第83回アカデミー賞長編ドキュメンタリー部門を受賞した本作。リーマンショックの裏に隠された真実というか、そのずっと前から腐っていたアメリカ金融業界の裏の歴史を暴いた内容に唖然としました。テレビドラマ『24』『プリズン・ブレイク』で描かれていたような世界=アメリカ政府のウラに隠れた闇の組織って本当にあるんだろうなと思ってしまいました。そう考えると、ここまで裏事情を公表するような映画を撮ったチャールズ・ファーガソン監督たちに拍手を贈りたいですね。 金融業界から政界をも操る人たちって金融政策に長けているわけではなく、政治家とか財力のある人のご機嫌を取るのが上手い人なんでしょうね。でもこういう状況ってアメリカだけの話じゃなくて、きっとどこの国でもそうなんじゃないかなと思うと、国民は自分で自分の身を守るしかないんだなと改めて実感しました。 こんなにあからさまに事態を映画化されても、この未曾有の経済危機を起こした張本人たちは開き直っている人ばっかりでこれまたびっくり。完全犯罪というか、国が絡んでいるから黙認しているとしか思えないですね。あ〜ばかばかしい。 で、映画自体はそういう裏事情と合わせて、バブル崩壊を招いたサブプライムローンの構造もわかりやすく説明しています。遠い世界で起こっていることではありません。自分の身を守るためにも世の中の金回りの仕組み、ローンや保険の構造なども勉強しておかねばですね。 |
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2011.5.1 TEXT by Myson