見えない何かに怯える人間の暴走と、悲しい性を描いています。結局のところ、死の引き金を引いているのは人間というのが何とも皮肉。生きたい生き方よりも、賢い生き方を選ばずにはいられない世界ってやっぱり不幸だなとヒシヒシと感じさせられます。観客に解釈を委ねる内容になっているので、好みが分かれそうではありますが、抽象的な描写が好きな人には想像がいろいろ膨らませられて楽しいと思います。“イット”とは一体何なのか、結局何が怖いのか、その目で確かめてください。 |
吊り橋効果はそれなりにありますが、恐怖の対象がさまざまに解釈できるので、そういう意味で、キョトンとなってしまう可能性があります。映画を観慣れている人を誘うなら大丈夫そうですが、相手の好みがわからないうちは、映画デートの選択肢には入れないほうが良さそうです。いろいろと解釈を膨らませて、議論するのが好きなカップルはぜひご覧ください。 |
ビジュアル的な怖さよりも心理的な怖さのほうが強いように思いますが、いずれにしてもキッズには怖いと思います。わかりやすいストーリーとも言い難いので、映画デビューしたばかりだと、解釈に追いつけないかも知れません。細かいことがわからなくても、ドキドキハラハラだけ楽しめれば良いという人は、肝試し感覚で、誰かを誘って観てみてください。 |