2013年11月9日より全国公開
クレストインターナショナル
公式サイト 予告編
『ひかりのまち』のマイケル・ウィンターボトム監督が5年かけて撮った作品。4人の幼い兄弟姉妹と母が、父の帰りを待つ日々を描いています。ドキュメンタリー映画のように日常が描かれていて、特に派手な出来事は起こりませんが、彼らの感情がちょっとした出来事で動いている様子がひしひしと伝わってきます。家庭環境は違っても、こういう感情は誰でも体験しうることなのですごく心に響きました。 当たり前のことがこんなに素敵で愛おしいものなんて、手放してみないと気付かないんだなと実感させられます。子どもたちは、実の兄弟姉妹でこれが映画初出演。撮影開始時、末っ子のカトリーナは3歳、ショーンは4歳…という幼さですが、どこからどこまで指示を受けての演技なのかわからないほど自然な生き生きとした演技をしています。子どもたちが本当に可愛くて、親から子に対してだけでなく、親を求める子どもからの愛情も感じられて、家族の大切さを噛み締められる秀作です。 |
心にじーんとくる良作ですが、静かに日常を描いた作品なので、派手な映画が好きな人には少し物足りないかも知れません。でも、家族の大切さを感じさせてくれる内容なので、結婚も考えているカップルなら、いろいろとシミュレーションできる部分もあります。大切な人と観るのにオススメです。 もろにエッチなシーンはありませんが、言葉でそういう欲求を表現するシーンが出てきますので、それすら恥ずかしい人はデートで観るべきか検討しましょう。 |
作品のテーマは大人向けですが、子ども目線で観ても感じることがいろいろあると思います。大人の事情に子どもたちが巻き込まれている状況なので、大人にとっては気まずく思えるシーンもありますが、鑑賞後に大人と子どもで意見交換してみると、普段はわからないお互いの感情を話し合うこともできそうです。 また子役が活躍している作品なので、その姿を見るだけでも刺激になるでしょう。子どもが楽しめる簡単な内容ではないですが、子どもの感想を聞いてみたい内容の映画です。 |
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2013.10.10 TEXT by Myson