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2015年6月13日より全国公開
東宝、ギャガ
公式サイト
 是枝監督の手にかかると、若手と思っていた女優たちも見事に“女優”になるのだなと改めて監督の手腕を感じつつも、もちろん女優それぞれの実力も感じられて、作品の質の高さを感じました。末っ子の広瀬すずの瑞々しさと演技もさることながら、個人的には長澤まさみの女優としての成長ぶりがとても印象的でした。冒頭のシーンも含め、艶めかしくて女らしい雰囲気がすごく出ていて良かったです。本作は四姉妹のなかでは長女と末っ子のストーリーによりフォーカスされていた印象ですが、この四姉妹のバランスがとても絶妙で、それぞれの役割分担がしっかり伝わってきました。自分は四姉妹ではないですが、姉妹なのでとても共感できる部分もあり、リアルな世界観に感情移入がしやすかったです。是枝監督はこれまで“家族”というテーマを描き続けていますが、こういう作品を観る度に自分の家族について振り返るきっかけになり、映画と生活が繋がるってこういう感覚だなと、改めて映画の価値を感じます。 |
 男女で観て気まずいシーンはそれほどありませんが、家族についていろいろと考えさせられるストーリーなので、これから結婚などを意識している本命の彼と観て欲しい作品です。美人四姉妹が出ているので、男子も喜んでつきあって観てくれるのではないでしょうか。こういう映画は鑑賞後に自然と自分たちの家族の話題を出しやすいので、相手の家族のことをもっと知りたいなと思いつつ、普段はなかなかそういうことを聞けない人、逆に自分の家族の話を相手に伝えておかないといけないなと思っている人は、デートでぜひ観て家族について語り合ってください。 |
 キッズには少し難しいと思える部分もあるかも知れませんが、小学校高学年以上なら理解できると思います。ティーンは末っ子と近い世代なので、身近な感情として観られる人も多いと思います。四姉妹が主人公ですが、根底には親子関係にまつわる問題が描かれているので、兄弟姉妹がいる人でもいない人でも楽しめると思います。興味が深く持てたら、原作のコミックもぜひ読んでみてください。 |
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©2015吉田秋生・小学館／フジテレビジョン 小学館 東宝 ギャガ
2015.6.2 TEXT by Myson
