ピクサーのシリーズでどれが好きと聞かれたら、私は“カーズ”シリーズが3本の指に入ります。マックィーンの活躍ぶり、仲間との絆の強さがいつも観ていて爽快ですが、今回は遂にマックィーンの存在を脅かす新星が現れ、栄光に陰りが見え始めます。私達の誰もが、若い頃も世代交代の時期も経験しますが、本シリーズではそんな人生の波を一通り描いていて、とても共感できます。“ピクサー史上、一番大人が泣ける作品”と評されている本作ですが、観て納得。人生のどの地点でこの作品に出会ったかによって、感じ方も違うと思いますが、シリーズを通して何年か毎に観ると、自分の変化を教えてくれるような映画です。来日したブライアン・フィー監督とプロデューサーのアンドレア・ウォーレンが会見時に「自分達が観たい作品を作る」と話していましたが、本作には大人の美学が詰まっています。皆さんは、どんな風に年を重ねていきたいですか?ぜひ本作を観て、想像してみてください。 |
“カーズ”シリーズは子ども達にも大人気ですが、シリーズのなかでも本作は特に大人に響く内容になっているので、想像以上に広い年齢層のカップルにオススメです。夢中になれることがあるのはすごく素敵なことですが、それを続けられるかわからない不安な時期は誰にでもやってきます。でも、本作を観るとそんな不安で凝り固まった心も解きほぐしてくれるはず。もし相手が仕事のことなどで頭でっかちになっていたら、ぜひ誘ってあげてください。 |
キッズにもティーンにもすごくオススメ!きっと大人とは違う目線で本作を観ると思いますが、先人達の思いを知るきっかけになる作品なので、誰かに何かを教わる際の姿勢は変わってくるように思います。たとえ勝負の世界でも、お互いにリスペクトが大事。そして、どんなに自分が活躍しても、自分だけの努力や能力のおかげではなく、周囲に支えてくれる人がいるからこそだと改めて教えてくれるストーリーです。 |