2015年12月23日より全国公開
ワーナー・ブラザース映画
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“ロッキー”シリーズが好きだから観たというのもありましたが、マイケル・B・ジョーダンのマッチョ姿が観たかったというのが第1の理由で、実際にマイケルの演技にも筋肉にも大満足でした(キモッ!笑)。で今作のおもしろさは、ロッキーと激闘を繰り広げた今は亡きアポロの息子アドニスがロッキーに師事しリングに上がるという点ではありますが、個人的には、アドニスがハングリー精神を持った貧乏な青年という設定ではなく、不自由のない良い暮らしをしエリートにもなれた立場にある青年ということでした。とても現代的な設定だし、「苦境にいる人でないと偉業は成し遂げられない」という常識を打ち破るかのような内容にとても共感できました。これは平凡に暮らす多くの若者たちにも夢を与えてくれるストーリーだと思います。 「“ロッキー”はもういいよ、お腹いっぱいだよ」という方もいるかも知れませんが、今回はあくまでアドニスが主演の新たなシリーズと言っても良いでしょう。そこにスタローンがいた方が良いのかどうかと聞かれれば、絶対にいた方が良いと思えるし、やっぱりスタローンがいることによって泊がつくのは間違いありません。でも、準主役的な立場で支えるスタローンも立派ですね。ちゃんと若者にも道筋を作ってあげる懐の深さは、映画界のベテランとしても、“ロッキー”シリーズの生みの親としても素敵だと思います。女子でも楽しめる1作ですので、ぜひご覧ください。 |
デートで観るのもオススメの作品です。ボクシングのシーンは、もちろん血も出るし痛々しくもありますが、あくまでスポーツなので観るに耐えないシーンはありません。主人公のアドニスがある女性と出会って、お互いを必要とする姿はカップルで観るにもロマンチックだし、心配だけど相手がやりたいことを応援したいという複雑な心境も一緒に体感できます。観終わった後は、自分達だったらどうするかなど話してみると、お互いへの思いも自然に伝わるのではないでしょうか。 |
血が出たり、目が異常に腫れたりするほど殴り合うシーンは、キッズにとっては少々怖いかも知れませんが、ボクシングというスポーツが理解できるティーンは大人と変わらず楽しめると思います。偉大な親を持つ子どもが自力で何かを成し遂げようと奮闘する姿もぜひ注目してください。親の力に頼れることは有り難いことでもありますが、どんなに頑張っても自分の力が認められにくい辛さもあることを知ると、どんな人にも見えない苦労がいろいろとあるものだと気付くことができると思います。 |
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2015.12.22 TEXT by Myson