2015年4月17日より全国公開
ファントム・フィルム
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キャストやタイトルのイメージ通り、ホラータイプのヴァンパイアものではないだろうなとは最初から想像はつきましたが、意外だったのは国際色豊かだった点です。舞台は日本だけではなく台湾のシーンもあり、登場キャストは、台湾のモン・ガンルー、韓国のチェ・ジニョク、香港のイーキン・チェンなど、アジア圏で活躍する俳優も出ています。セリフについては、主人公のキイラが台湾で生まれ子ども時代を過ごしたという設定なので、キイラ役の桐谷美玲も台湾語を話すシーンがあります。日本だけでなく中国でも演劇について学んだという鈴木舞監督が原作、脚本も手掛けているので、監督自身のルーツがかなり活かされているんだなと思いました。映画のセットや小道具、物語のキーになるパンまで、とてもファンタジックで可愛らしい独特な世界観を持っていて、その辺も女性監督ならではですね。桐谷美玲の可愛らしい雰囲気がとてもハマっていて、ストーリーも、ヴァンパイアもの特有の怖さや不気味さはほとんどなく、ラブコメとして描かれているので、女子っぽい要素が好きな女子(なんか妙な表現ですがとげはないですよ・笑)の皆さんにオススメの一作です。 |
ヴァンパイア映画によくある残酷なシーンや、エロいシーンはないので、気まずくなることはなく、誰でも観やすいわかりやすいストーリーです。ただ、逆に言うと前述のようなヴァンパイア映画にお約束の要素は男子ウケが良い部分とも考えられ、合わせて本作の世界観はすごく女子っぽいので、男子にはちょっと物足りないと思われる可能性があります。なので、男子が女子を誘う場合は男子が良しとしているということで良いと思いますが、女子が男子を誘う場合は、そういうのでもつきあってくれそうな相手かどうかで考えたほうが良いでしょう。 |
ちょっと目が紫色に光ったりはしますが、小学生以上なら難なく楽しめるくらい、怖い要素はないヴァンパイアものです。カワイイ要素が満載の映画なので、特に女子はキッズもティーンもこの映画の世界観が気に入るのではないでしょうか。ストーリーは至って簡単なので、理解しやすいし、わかりやすく笑えるシーンもあるので、気楽に楽しんでください。 |
© 2015『恋する・ヴァンパイア』フィルムパートナーズ
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2015.4.13 TEXT by Myson