映画のお仕事は、監督・女優以外にも数え切れないほどの種類があります。プロデューサー、照明、音響、衣装、メイク、宣伝、劇場営業…。映画を作る現場から、映画をユーザーに届けるところまで、さまざまな現場で働く女性にお会いする機会があれば、お話を聞いて、現場の状況などを掲載できればと思います。
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<PROFILE>
2006年に映画『春の居場所』でデビューし、ドラマ、映画、舞台、CMなど多くの作品に出演。2012年からは日本テレビの報道番組「NEWS ZERO」でキャスターを務めている。主な映画出演作は、『荒川アンダー ザ ブリッジTHE MOVIE』『ツナグ』『新しい靴を買わなくちゃ』『100回泣くこと』『チーム・バチスタFINAL ケルベロスの肖像』『女子—ズ』など。その他、今年公開は『ヒロイン失格』(9月19日公開)が控えている。
マイソン:
本作では、運命の男の子と、やっと再会できたと思ったら、怪しいクリームの営業マンになっていたり、デートをしようと思ったら冴えない服装でやってきたりという設定でした(笑)。実際にご自身だったら、こういう再会を遂げたとしてもまだ好きな気持ちは変わらないでいられると思いますか?キイラ自身に共感した部分はありますか?
桐谷さん:
冴えない哲君で来られたらどうしようと思いますよね(笑)。キイラちゃんはそれでも哲君一筋っていうのは、さすがだなと思います。純粋なキイラちゃんの思いがあるからだなってちょっと羨ましいです。それだけまっすぐに自分の意志をちゃんと持っていて、人のことも思いやれるのはキイラちゃんの良いところだと思うし、だからこそ皆に愛されて可愛がられるんだろうなと思うので、一つの私の理想みたいなところがあって、共感するというか、そうなりたいなっていう強さも持っている女の子だと思います。
マイソン:
哲君をカッコ良く変身させてあげるシーンがありましたが、桐谷さんご自身は男の子を自分色に染めるのがおもしろいと思うタイプか、ご自身が好きな人に合わせるのが楽しいと思うタイプか、どっちですか?
桐谷さん:
う〜ん。自分がなるほうが楽しいかな?無理矢理とか強制ではなく、自然にそうなっていくと思うんですよね。好きなものが似てきたり、共有できるって、すごく楽しいことだと思います。だから変わろうと思ってというわけではないですけど、そうなっていく自分は良いんじゃないかなと思います。
マイソン:
本作のストーリーでは、ヴァンパイアの家族が人間と暮らすために血を飲むのを我慢したり、ヴァンパイアと人間が恋をしてどちらの世界で生きるかを選ぶなど、何かを得るために何かを我慢するというシチュエーションでした。桐谷さんは何かやりたいことのために代わりに我慢したことはありますか?
桐谷さん:
この仕事をしているとそういうことが多いのかなと思います。友達たち5人で旅行に行くはずが私は行けなかったり、すごく小さなことですけど、普通だったらできることを私は今できないなって思うことはたくさんあります。でも、その代わりにこういうお仕事をさせてもらえているから良いのかなと思っています。
女優、モデル、キャスターなどマルチに活躍する桐谷さんですが、写真撮影をするときはモデルさんの表情にガラリと変わって、さすがだなと思いました。25歳という年齢は、実年齢より若い役も年上の役も幅広くできる時期で、母親役などもできるようになる年齢とのことで、たぶんこれからどんどんやったことがない役柄に挑戦することもあるだろうと語っていました。今後もいろいろな分野での活躍が楽しみですね。
2015年3月25日取材&TEXT by Myson
2015年4月17日より全国公開
監督・原作・脚本:鈴木舞
出演:桐谷美玲 戸塚祥太
大塚寧々/田辺誠一/三戸なつめ/チェ・ジニョク/イーキン・チェン/柄本明/モン・ガンルー
配給:ファントム・フィルム
ヴァンパイアとして台湾に生まれたキイラは、人間との共存を望む両親に育てられていたが、ある事件がきっかけで両親を失い、親戚に引き取られ日本で暮らすことに。台湾で唯一友達になれた人間の少年、哲に秘かな想いを寄せていたキイラだったが、彼とも離ればなれになってしまう…。そして8年後、キイラがアルバイトをするパン屋に、偶然哲が訪れ…。
© 2015『恋する・ヴァンパイア』フィルムパートナーズ