2016年11月18日より全国公開
東宝東和
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タイトルだけ聞くと、少女が主人公の爽やかなロード・ムービーを想像しちゃいますが、実際は人間関係がドロドロ、グチャグチャになっていくサスペンスで、意外性が存分に楽しめました。なぜ“レディ”じゃなくて、“ガール”なのかが気になるところで、私の勝手な解釈ですが、人生が崩れてしまった時点から前に進めなくなった主人公が、最初は無知だったけれど、ある意味成長していく物語ということで、“ガール”としたのではないかと思いました。その真意は、ぜひ皆さんも映画を観て考えてみて頂ければと思います。 ところで、キリッとしたキャラクター、強い性格のキャラクターを演じることが多いイメージのエミリー・ブラントですが、今回演じているレイチェルの壊れ具合というか、崩れ具合がすごくリアルで、彼女の演技力を感じました。その他、共演のヘイリー・ベネット、レベッカ・ファーガソンも存在感抜群。彼女達が演じる女性は、最初は嫌な女に見えるキャラクターですが、運命が絡まりあっていくにつれ、3人それぞれに共感してしまう部分が出てきます。一筋縄ではいかない状況のなかで、とても女性らしい面を数々描いていく本作。女のなかにある弱さと強さを実感するストーリーは、人間ドラマとしても見応えがあります。そして、短髪のルーク・エヴァンスもカッコ良い(笑)!というわけで、女子の見どころ満載ですよ。 |
こりゃ、カップルで観るのは気まずいと思いますよ。エッチなシーンもちょいちょい出てくるし、不倫がテーマにあがりドロドロした展開になること自体もカップル向けのストーリーではありません。そして、露骨には映らないけれど、痛々しいシーンもあるので、初デートや交際が浅くて相手の反応が読めないカップルは控えたほうが無難です。 |
キッズには衝撃が強いので、大人になってから観ましょう。中学生以上ならこういうサスペンスも観るようになってくるかも知れませんが、健全な恋愛を知る前に、猜疑心が植え付けられると困るので、皆が皆こうではないと割り切って観て欲しいと思います(苦笑)。セクシーな女性が色仕掛けするシーンが何度か出てくるので、気まずい思いをしないよう、親子で行くのはやめておきましょう。 |
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2016.11.9 TEXT by Myson