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グッバイ・シングル

2018年4月7日より全国順次公開
ファインフィルムズ

前半はラブコメのノリで、良い意味でオーバーアクションな演技、演出も嫌いじゃないです（笑）。大女優が年を重ねて、だんだん落ち目になっていく…というわかりやすい設定ながら、後半はしっとりした人間ドラマに落とし込んでいく上手さも感じました。主演のキム・ヘスが綺麗だけど、崩すところはちゃんと崩してきて、バランスが絶妙です。マ・ドンソクは『新感染ファイナル・エクスプレス』でもすごくカッコ良かったですが、今作でもとても美味しい役で、今のところ私のなかでめちゃイイ男に見えてます（笑）。“42歳で閉経”みたいなくだりだけ「早っ！」と思って、違和感がありましたが、最後にホロッとさせてくれるコメディとして気楽に楽しんでください。

三角関係が出てきたりしますが、芸能界が舞台なので、一定の距離を持って、ある種の“ファンタジー”として楽しめると思います。ノリが軽いけれど、人の優しさも感じさせる良い話なので、観やすいので、デートで観るのもアリだと思います。ただし、シングルのアラフォー女子にとっては切実なお悩みが描かれているので、1人でじっくり観るか、同性の友達と観るほうが、気兼ねなく楽しめるかも知れません。

若くして妊娠してしまうティーンが準主役で、ティーンが目の当たりにする将来の不安なども描かれているので、感情移入できるポイントはあると思います。芸能人の豪邸に期間限定で暮らすシーンなども出てきて、疑似体験を楽しむにはおもしろい内容です。興味が沸けば、観てみてください。