現実に気付かないふり、本当の自分に気付かないふりをして生きていくことがどれだけ辛いことなのか、そして本当の自分として生きていくこともどれだけ難しいことなのかを考えさせられました。「傷付くこともあるけれど、感じること、感情を恐れるな」という、終盤のセリフ(ネタバレになるので誰のセリフかは伏せます)がとても心に刺さりました。ラブストーリーとしてもとても美しく、何より主演のアーミー・ハマーとティモシー・シャラメが美しい!最初から最後まで目の保養をしてくれます(笑)。恋に目覚めて素直にぶつかっていくエリオ(ティモシー・シャラメ)の変化の様子がすごく瑞々しくて愛らしさ満点。オリヴァー(アーミー・ハマー)の大人としての葛藤もとてもリアルで、理性で自制してしまう辛さは、同性愛かどうかに関わらずどんな恋愛でも、大人が共感する部分だと思います。映像もとても綺麗で、切ないけれど、前を向いて歩こうと思える結末も素敵です。 |
お互いに気があるのに、気付かないふりをするじれったい段階から、気持ちが通じ合い、恋が発展していく様子は、ラブラブなカップルならより感情移入できるでしょう。ユーモアを交えつつなのでいやらしいを通り越して笑えるシーンではありますが、ストレートにエロい描写も出てくるので、初デートだとちょっと気まずいかも知れません。 |
これから大人になっていく上で、自分はどんな生き方をしたいかを問うストーリーなので、ティーンの皆さんにも響く内容だと思います。PG-12なので、12歳未満の人は、保護者の指導のもと観てください。とはいえ、小学生が観るには刺激的なシーンもあるので、せめて高校生くらいになってから観てもらえればと思います。 |