やっぱりそうなっちゃうよねと思える、男2人と女1人のラブストーリー。まず石橋静河がとても艶めかしくて、良いムードを出していたのが印象に残りました。柄本佑が演じたキャラクターもとてもリアルで、最終的に「ややこしい奴だな」と思えると同時にどこか愛おしさも感じさせる魅力がありました。一方、染谷将太が演じたのは、すごく普通に見えるけどいろいろ自分の中に抱えこんでいて、他人に遠慮ばかりしながら生きている人間で、これはこれでとても難しい役だなと思えました。この3人の演技がとても見事で、淡々と日常を描いているだけに見えつつも、その奥に流れているドラマチックな心情の動きがすごく伝わってきました。友達から恋人になるって、何かを犠牲にすることもあるけど、それも大人になるってことなのかなと感じました。自分の中に言いたいことを抱えがちな方に特にオススメです。 |
複雑な恋愛模様が描かれているので、デートで観るよりは1人でじっくり観るか、仲の良い友達と観るほうが、気を使わないと思います。でも、友達以上恋人未満でくすぶり続けている人は、これを機に行動を起こさなければと思えるかも知れないので、敢えて相手を誘ってみるのもアリです。仲良しグループで三角関係の人は一緒に観るのは気まずいと思いますが、客観視するために1人で観に行くと良いでしょう。 |
主人公達は若いですが、大人のラブストーリーとも言えるので、キッズにはまだピンとこないかも知れません。高校生以上なら、だんだんこういう状況も近い話になってくるので、将来の恋愛の参考に観ても良いと思います。男女ですごく仲の良い関係もありますが、恋愛感情が芽生えた時はある程度覚悟をして、自分がどうしたいか選択をしなければいけなくなります。学生ならそういう状況も身近にあると思うので、感情移入して観られるでしょう。 |