2012年6月30日より全国公開
スターサンズ、セテラ・インターナショナル
公式サイト 予告編
冒頭のシーンで「誰だ、このおばちゃんは??」と思ったら、元ロック・スターに扮したショーン・ペンでした(笑)。ウケをねらっているのではないと思いますが、まずこの主人公のビジュアルで「何の話?」という興味を引かれました。このシャイアンという主人公が元ロック・スターながらとてもピュアで少年のようなんですよね。でも、その少年ぽさは良い意味もあるけれど、大人になりきれていないとも言えて、彼は父の死を機に、ユダヤ人の父が復讐しようとしていた人物を捜す旅をすることでだんだんと変わっていきます。彼はこの旅で30年以上も会っていない父の孤独と向き合うことで、自分の世界に閉じこもっていた自分の状況を振り返り、成長しますが、人はいくつになっても成長できるし、変われるというストーリーにとても共感しました。そして、やっぱりショーン・ペンの演技が素晴らしい!主人公の癖やしゃべり方で子供っぽさを表現している部分もうまいですが、ユーモアたっぷりで茶目っ気のあるキャラクターに仕上げている点で、始めはどこか残念な部分がある人物ながら愛らしさを感じさせるという絶妙な演技を披露しています。この映画、タイトルどおりに観ている側も自分自身を見つめさせてくれる映画でした。とても良かったです。 |
2人で観ているというよりは、それぞれの思いにふけるようなタイプの映画だと思いますが、穏やかな気持ちで観られる映画なので、のんびりデートの日に良いと思います。クスクス笑えるシーンもあるので、楽しい気分にもなれます。ただ、自分自身を見つめさせてくれるロード・ムービーでじっくり観て欲しい内容なので、落ち着きのない男子を連れて行くとイラッとするかも知れません。 |
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2012.6.30 TEXT by Myson