本作は、自身も2人の娘を幼くして病気で失ったアンヌ=ドフィーヌ・ジュリアン監督が、重病を抱えながらも無邪気に遊ぶ、子ども達のありのままの姿を収めたドキュメンタリーです。まだ小さい無邪気な子ども達が、ふと口にする言葉はすごく大人びていたり、哲学的で驚きますが、闘病しているということ以外は普通の子どもと何ら変わらないんですよね。彼らは受け入れざるを得ない現実を抱えているからこそ、自然に強さを身につけているように思います。治療を受ける姿ももちろん映されているのですが、あんなに大変な思いをするのに、しんどくなるかも知れない可能性はそっちのけで元気いっぱいに遊ぶ姿は、大人には真似ができないし、逆に学ぶべきところだなと思いました。大人のように守りに入らない分、危険な目に遭う可能性ももちろんあるのですが、生きるということがどういうことなのか、子ども達の姿から考えさせられます。綺麗事、理想的過ぎることを言わずに、ありのままの自分と向き合っている子ども達。タイトルの通り、多くのことを教えてくれる作品です。 |
ロマンチックなムードになるような作品ではありませんが、子ども達から元気と勇気をもらえるので、とても良いムードをもたらしてくれるはずです。子ども達からは、深い言葉が発せられることもあれば、クスッと笑えるユニークな言葉も出てきたり、癒されること間違いナシですよ。 |
病気と闘う姿を観るのは辛い部分もありますが、それよりも病気に負けずに、毎日を大切に過ごしている子ども達から、学べることがたくさんあります。子どもの視点から周りを観ているので、皆さんも理解しやすいと思うし、大人達を客観的に観る視線なども、共感できるのではないでしょうか。 |